映画の話

2007年05月09日

ウィスキー。

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そういえば、月曜日に久しぶりに映画を観た。といってもBSでたまたまやっていた「ウィスキー」という映画だ。この映画は、映画館でやっている時に観て良かった覚えがあったのだが、やはり良かった。「ウィスキー」というのは、写真を撮る時の決まり文句らしい。主人公のおばちゃんがしけモクを吸っているシーンが好きです。

この映画はウルグアイ映画らしいのだが、他日本語で見れるにウルグアイ映画はあるのだろうか。



今日は本当に暑い日だった。

真夏と比べればどうってことはないのだけれど、この時期にこの暑さはちょっと応える。元々身体は強いはずだったのだが、最近は花粉にやられ、暑さにやられと散々だ。

じゃあこんな日はどうやって過ごせばいいのか。一番いいのは家から出ないことだが、家だとなかなか集中出来ないので出ざるを得ない。そういう時は、家から自転車で5分の某大学へ行くのがいい。図書館・食堂・カフェ・売店・書店と完備してあるのが、素晴らしい。

そんな好環境の中で、授業の文献を読みつつ、気分転換代わりに読んでいたのが『アステイオン』の最新号だ。今回の特集は「人づくりの日本と世界」だ。普通の雑誌であれば、教育特集かと思うところだが、執筆陣を見れば分かるとおりかなり「政治」的要素が強い「人づくり」がテーマになっている。日米の政治家はいかにして作られるのか、こんな題名のしっかりとした読み物が掲載されるのは『アステイオン』くらいだろう。

ちなみに個人気に一番面白かったのは、防衛大学校校長のインタビューだ。また、今回から新連載として「近代思想の対比列伝 オーラル・ヒストリーから考える」が始まった。これも実に面白い連載になりそうで楽しみだ。

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2007年03月18日

フランス映画祭。



木曜日から各地で「フランス映画祭2007」が開催されている(公式HPには、上のバナーから飛べます)。

こういった企画は、大抵ちょっと安い値段で日本未公開の映画や公開前の作品を観ることが出来る。また、過去の名作をスクリーンで観ることが出来る場合もある。そんなわけで楽しみにしていてのだが、なかなか時間が合わずに観に行くことが出来なかった。

六本木会場は今日までということで、何とか時間を作って行ってきた。といっても観れたのは一作品だけだ。時間が合って当日券が残っているものという条件で選んだのは「心配しないで」という作品。

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同名の小説が原作という「心配しないで」は、日本未公開の作品。フランス映画を字幕無しでなどとても観れないので、一映画ファンとしてはなかなかうれしい。

パンフレットに載っている解説は、

監督フィリップ・リオレは、オリヴィエ・アダムの同名小説に、「僕たちの両親、兄弟、姉妹でもありえる登場人物を描く可能性を見出した」という。「原作の物語を通して、この映画は普通の人々が抱く素晴らしい感情を明らかにしてゆくんだ」。映画化に際して、監督と小説家は息のあったコラボレーションで脚本を書き上げた。さらに本作で見逃せないのが、リリ役メラニー・ローランの熱演。脚本にひと目ぼれした彼女と出会った監督は、ただちにヒロインに決定。精神的にも肉体的にもハードな役柄を、繊細かつエモーショナルに演じきっている。

で、ストーリーは、

バカンスから戻った19歳のリリは、双子の兄弟ロイックが、父親との激しい口論の末、家を出たと聞かされる。音信不通のロイックの身を案じたリリは彼を捜しに出かける。そこで彼女は、家族の絆を揺るがす発見をすることに……。

映像にしてしまうと、えーそんな話はちょっとなあ、と思うところも無いでは無いが、全体としてはなかなか良い話だった。原作の小説を読んでみたいが、日本語になっているのだろうか。

映画とは関係無いが、横に座ったおじさんの独り言が耳障りだった。雰囲気がぶち壊しだ。


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2007年03月09日

卒論発表会。

あー年取ったなー、と感じる瞬間がいくつかある。その一つは、同じ行事(?)のようなものに違う立場で参加した時だ。今日はその一つである、「卒論発表会」に参加してきた。

昨年は先生や先輩の院生達もいたし、一人あたり30分弱の持ち時間で半日かけてやった大きなものだった。今年は先生がサバティカルで在外研究中ということもあり、こじんまりとやった。元々、今年の卒業論文は義務でも何でも無く、書きたいという意欲を持った有志のゼミ員が執筆したものだ。

テーマも人それぞれで、各論文のキーワードをざっと挙げると「林董」「ブレスト=リトフスク条約」「ド・ゴール」「人間の安全保障とポスト構造主義」「戦犯釈放」「旧ユーゴ紛争」といった感じだ。今回は各執筆者に、他のゼミからゲスト二人を加えての合評会だった。発表者の数人とは、先輩後輩という関係ではなく仲の良い友人として付き合っているので、俺も参加した。

全ての論文をしっかりと読んだわけではないが、どの論文も学部生の卒業論文としては十二分に書けているし、書き手の「やる気」や「思い」が伝わってくる論文だった。日本語だろうと英語だろうと必要な文献はしっかり読む、必要であるならば一次史料にもあたってみる、そんな姿勢をみながみな進学志望でない学部生の卒業論文に共通して存在していることは素晴らしいことだと思う。

みんなの発表を聞き、自分の修士論文を頑張らなければという思いを強く持った。

と、気合いを入れ直して研究のみに没頭するのかというとそうでもないのが、人間の性だ。帰宅後、昨日に続いて映画を一本鑑賞した。といっても今日はDVD。

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松田優作主演の「家族ゲーム」だ。「空中庭園」と「アメリカン・ビューティー」を最近観たばかりなので、何となくその流れで観てしまった。でも、率直に一番の傑作は「家族ゲーム」だと思う。何より松田優作が恰好良い。松田優作の作品は結局ここに行き着いてしまう気がする。この作品が公開された80年代前半は、邦画の退潮期で最も元気が無かったと言われる時代だが、やっぱりどの時代にもいい作品というのはあるんだなと再確認した。

あくまで個人的な感想だが、森田芳光監督の作品は、出来不出来の差というか自分の中での好き嫌いの差が激しい気がする。「家族ゲーム」は「阿修羅のごとく」と並んで、最高の出来だ。

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2007年03月08日

ネット時代の恩恵。

インターネットが盛んになることのマイナス面は大きいのだろうけど、そのマイナスを打ち消すくらい様々な面で恩恵があるのも確かだ。例えば、アメリカの国務省のHPへ行けば一部の資料をネットで見ることが出来る。こういった資料関係の恩恵は研究を志すものにとっては本当に助かることだ。

新聞書評がネットに掲載されるというのもその恩恵の一つだ。五大紙では、日経を除く四紙が書評をネットにも掲載している。ちなみに今週は、以前このブログでも紹介した君塚直隆『パクス・ブリタニカのイギリス外交』の書評が読売新聞に掲載されていました(リンク)。

その君塚先生関係でネット時代の恩恵がもう一つある。講談社のネットマガジンとして「正言@アリエス」(リンク)というコンテンツがある。人文系の人が中心ではあるが、かなりまとまった形で論考が発表されており、ちらっと覗いてみるだけでもなかなか面白い。その「正言@アリエス」で今月から「女王陛下の外交戦略」と題した君塚先生の連載が始まった。これをタダで読めるのはなかなか贅沢な話だ。



観たい観たいと言っていた映画を一つ鑑賞した。

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「善き人のためのソナタ」(公式HP)だ。旧東ドイツの末期からドイツ統一の時期を描いた映画としては「グッバイ・レーニン」が思い浮かぶが、それと比べても遜色無い良い映画だった。上の画像は盗聴をしているシーンだが、盗聴している時の構図なんかがとても効果的だった。技術的な話だが、カメラワークや音楽の使い方がテレビと映画では大きく違う。昔のテレビは少なくともカメラワークに凝った作品がたくさんあったのだが…。

そんな話はともかく、この映画は各登場人物達の弱さや強さがうまく描かれていた。毎年のことだが、米アカデミー賞は作品賞よりも外国語映画賞の方がいい作品が多いような気がする。


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2007年03月04日

Jリーグ&気になる映画。

旅行から帰ってきてから、研究面でも、そして日々の生活でも充実した毎日を送っていたように思う。適度に趣味の時間を持ち、そしてやや多めの時間を研究に割くことが出来たからだ。気分転換がてらに読んだ本も、大体面白かった。

そうそう良い事は続かないものだ。

昨日開幕したJリーグ。昨日の結果はごくごく順当なものだった。フロンターレがアントラーズに完勝したことなども、まあ当然かなといったところ。が、今日はまさかまさかだ。…ジュビロがレイソル相手に四点も取られるとは。

中継はスカパーのみだったので、スポーツニュースなどでハイライトを見ただけだが、かなり根本的なところでやられているという印象だ。攻撃陣では前田、守備では川口という要がいなかったとはいえ、昇格したばかりのチームにあれだけやられるようでは今後が心配だ。

は~。



話は全然変わるが、最近気になる映画がいくつかやっている。旧東ドイツを舞台にした「善き人のためのソナタ」(公式HP)、アカデミー賞助演女優賞受賞やらで話題の「ドリームガールズ」(公式HP)、同じく音楽モノの「今宵、フィッツジェラルド劇場で」(公式HP)、なぜかこんな邦題になってしまった「華麗なる恋の舞台で」(公式HP)などなど。

どの映画も、周りで観た人に聞いてみると評判はなかなかいい。長かった自分の中での邦画ブームも終わりにして、映画館ではそろそろ洋画を中心にしていきたい。一日の趣味の時間は二~三時間と決めているので、小説を立てれば映画が立たず映画を立てれば小説が立たず、という悩ましい状況が続く。

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2007年01月31日

鉄コンと”ニクシンジャー”の話。

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毎週水曜は「映画デー」ということで、大体どの劇場でも女性は1000円で映画を観られる。が、まれに男女とも1000円という劇場もある。渋谷だと、シネ・アミューズとアミューズCQNがそう。

というわけで、アミューズCQNで、「鉄コン筋クリート」(公式HP)を観た。朝一番の回だったのだが、立ち見が20人近くいたので驚いた(60人が定員のスクリーンでやるのが間違っている)。公開されたのは確か年末だったと思うのだが、まだこうやって結構観に来ている人がいるのだ。

ストーリーなんかは基本的に松本大洋の原作どおり。が、やっぱりアニメになって動いているのも観てみたい、ということで行ってきた。前評判どおり、声優・蒼井優が素晴らしい。原作が好きな人なら大満足なんじゃないだろうか。もちろん俺もその一人だ。

ちなみに明日は「毎月一日は映画デー」ということで、これまたどの劇場でも1000円で映画を観ることが出来る。ん~、何かを観に行ってしまいそうだ。



前々からしっかり読もうと思っていた、石井修「”ニクシンジャー”と日本」を昨日読んだ。昨年末に出た最新の『外交史料館報』に掲載されている。

ニクシンジャー=ニクソン、キッシンジャー、ということ。

筆者は、某出版社から毎年二回刊行されているアメリカの対日政策文書集の編者を務めている。その関係もあって、アメリカで近年公開された資料を読み続けているという。本論文は、その筆者が最新の政策文書や研究に基づきつつ、”ニクシンジャー”外交を論じた講演録である。

とにかく面白いのは、生々しいニクソンやキッシンジャーのセリフを数多く引用していることである。有名なキッシンジャーの日本嫌いも、具体的なセリフとあわせて紹介されると説得力が違う。

こういった話だけではなく、ニクソンやキッシンジャーのイメージを興味深い形で紹介しているので、学問的にももちろん面白い。久しぶりにわくわく読んだ論文。これはお薦めです。

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2007年01月24日

三たび映画について。

レポート提出期限が近かったり、色々とやることが多いときに限って、夜ついつい映画を観てしまう。こんな時に限ってレンタル半額だったりするのだ。昨日今日と観たのは、次の二本。

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一本目は、「亀は意外と速く泳ぐ」。ちょっと前から始まった、自分の中での上野樹里&蒼井優ブームにのっかって借りてみた。かなり、ゆる~い映画。「サマータイムマシーン・ブルース」もかなり「下らない」映画だったが、これも負けず劣らず「下らない」映画だ。日常に疲れていたり、何か課題に追われている時に観るのがお薦めだ。この映画の蒼井優はなかなか格好いい。

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二本目は、「無能の人」。原作は言わずと知れたつげ義春の名作「無能の人」だ。監督は竹中直人。1991年公開で、ヴェネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞しているらしい。つげのファンは一家言ある人が多いので色々と文句もあるのかもしれないが、個人的にはつげの世界観をうまく映像化してるな~、と思いなかなか良かった。哀愁ですな。

と、相変わらずレンタルに関しては邦画ブームは続いているようだ。次は何を借りようかな。

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2007年01月09日

再び映画の話。

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去年から観たい観たいと言っていた「麦の穂をゆらす風」(公式HP)をようやく観た。ちょっと凄い映画を観てしまったな、というのが率直な印象。カンヌでパルムドールを獲ったというのも納得だ。

第一次世界大戦後の1920年、イギリスの植民地支配から逃れようとするアイルランドが映画の舞台である。この映画は、単なるヒューマニズムや植民地主義批判というだけではなく、より深くこのアイルランド独立闘争を描いている。

良質で作りこまれた映画は、その迫力や心に訴える力が本当に強いものだ。この映画の印象が頭に残って離れない一日だった。

…ただ、朝10時から観る映画ではない。

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2007年01月05日

映画の話。

昨年はそれなりに映画を観ることが出来た年だった。パリでも映画を観たし。

学術書などとは違い、小説、映画、漫画などは自分にとっては完全に娯楽なので、「上から目線」で批評するつもりもないし、そんな能力も無い。

一昨年は劇場はともかく、家では洋画の名作ばかりを観ていたのだが、昨年はとにかく邦画ばかりを観ていた。もちろん、ある程度は洋画も観ていたが、圧倒的に観ている量は邦画が多い。それも「青春モノ」ばかり。よく、日本の現代文学を批評する時に「青春小説ばかりだ」という意見を目にするが、それが面白いんだから仕方が無い。俺も中途半端に老けたということだろう。

もっとも、一番観た映画は「男はつらいよ」シリーズだ。全く「青春モノ」では無いんだろうけど、大人になりきれない寅さんが主人公という意味では「青春モノ」なのかもしれない(ちょっと無理があるかなー)。NHKの衛星映画劇場で、毎週土曜日に連続放映していたのがその大きな理由だが、その時間に家にいれば必ず観ていたんだから、はまっていたと言っていいんじゃないだろうか。「男はつらいよ」の放送はまだ続いているので、ぜひ。

それにしても、話の展開もオチも全て想像がつくのにも関わらず観てしまうというのは、何となくラブコメに似ている。ちなみにラブコメといえば、やはりドラマや映画ではなく漫画がおすすめ。ラブコメの王様はあだち充なんだろうけど、俺としては一番の名作は何と言っても高橋留美子『めぞん一刻』を挙げておきたい。あと、あだち充の中では『ラフ』が一番好きです。

映画の話だった。

2007年に入ってからは、まだ「○○家の~」しか観てない。まあ、「酒井家のしあわせ」(公式HP)と「犬神家の一族」(公式HP)を観たということ。

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「酒井家のしあわせ」は、主人公の男の子のルックスや雰囲気が何となく「誰も知らない」に似ている。ほのぼのとした雰囲気ながら、あの年頃の男の子をリアルに描いてるな~、と思ったが、もう10年以上前の自分の感覚など覚えていないので本当は違うのかもしれない。

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「犬神家の一族」は昨年レンタルで旧作の方を観ていたのですんなりと頭に入ってきた。2006年末の公開にも関わらず昭和の香りが漂ってくるのは、監督の年のせいか、描いている時代が終戦直後だからなのか…。昭和っぽい雰囲気が俺は好きなので良かったが、血糊や死体があまりにも偽モノっぽくてちょっと笑える(この辺がまた昭和っぽい)。でも、やっぱり小説が一番面白い。

そんなわけで、2007年も邦画からのスタート。今年は、どんな映画生活になることやら。

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2006年12月03日

フラガール。

この数日間、文献&パソコンと格闘した結果、眼精疲労になりました。

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で、気分転換も兼ねて映画を観る。映画は眼に良くないんだろうけど、気分が晴れればそっちの方がいいのだ。「麦の穂をゆらす風」を観ようと思ったのだが、時間が合わず断念。その代わりに、時間がちょうど良かったということもあって、ちょっと公開から時間は経っているが「フラガール」を観る。宣伝していた感じはあまり好きなタイプの映画ではないな、と思っていたのだが、…実際に見てみるとこれがなかなか良かった。

蒼井優がダンスをするというのは「花とアリス」もそうだったが、バレエよりもフラダンスの方がぐっとくる(なんだそりゃ)。それはそうと、最近やたらと蒼井優が出ている映画を観ている気がする。このままだと「花とアリス」を借りるのは時間の問題だなあ。

「ALWAYS 三丁目の夕日」もそうだったが、数十年前の日本を舞台にすることが流行っているんだろうか。うまく作り手に乗せられているなあ、と思いつつもついついこういった映画は観てしまう。

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