2010年11月04日

国際政治学会で報告をしてきました

先週末、札幌で行われた国際政治学会で「第一次石油危機における日本外交・再考」と題した報告をしてきました。

報告させて頂いたのは「『経済大国化』と日本外交の新局面」と題した部会で、1970年前後の日本外交を「経済大国化」という共通の視角から切り取り、「政治(=アジア外交)」「経済(=第一次石油危機)」「安全保障(=沖縄返還)」の各側面から検討してみようという企画趣旨です。

学会初日(金曜日)の一番最初という時間ながら、会場に入りきらないほどの人が来て下さり、報告者三人で相談し「強気に100部刷ろう」と決めて持って行ったレジュメが「売り切れ」になったのは嬉しい誤算です。ここに書いてもあまり意味は無いかもしれませんが、司会・討論を務めて頂いた三人の先生方、会場に来て頂いた皆様に御礼申し上げます。

一緒に報告をさせて頂いたお二人に「部会をやりませんか」とお声をおかけしたのが、昨年の学会なので、それから丸一年経ってしまったということです。他のプロジェクトで顔を合わせる機会もあり、また別途機会を設けて何度か企画をすり合わせたので、部会全体としてもそれなりのまとまりが出せたのではないかと思います。

時間に限りもあり、討論者の先生やフロアとのやり取りはやや消化不良に終わってしまった面もありますが、1960年代後半から70年代前半の日本外交を考える手がかりのようなものは見出せたのではないかというのが、報告したメンバーの一致した意見です。

…と、ここまでは当初の予定がうまく行き過ぎるほどうまく行ったということなのですが、実際に報告をさせて頂いて感じたのは、他の二人の完成度の高く充実した報告と比べた時の自分の力不足です。研究のインパクトや質、分析の視角と枠組み、25分という限られた時間でのプレゼンテーション、質疑応答、その全てにおいてまだまだ修行が足りないことを実感しました。

そんなわけで、報告が終わった後は結構凹んでいたのですが、よくよく考えてみれば、博士号を取得され単著の出版間近という先輩研究者に比べて博士課程二年の自分に力が足りないというのはごくごく当たり前の事実だということに気が付きました(どれだけ普段は傲慢なんだという話です)。

博士論文を基にさらに練り上げた報告と、修士論文に毛が生えた報告を比べること自体が間違っているというものです。もちろん、報告をする以上、言い訳をせずに常に最善を尽くして真摯に取り組むしかないわけで、研究者としてのキャリアは関係ありませんが、まずは「何でこんな変な報告が混ざっているんだ」と思われなかったことだけでも及第点と受け取るべきなのだろうと思います。

今回の経験を糧にして、次の機会によりよい報告が出来ればいいのだろうと今は考えています。

◇◇◇

気が付けば2010年も残すところあと2ヶ月となりました。

自分で立てた2010年の目標は「研究成果の発信」ということです。修士論文の一部を基にした論文を『国際政治』に掲載して頂いたのは、その一つの成果であり、今回、ここにもう一つ学会報告という成果を加えることが出来ました。

体調管理に気を付けて(実は学会報告直後から体調を崩してしまい一昨日まで寝込んでいました)、残りの2ヶ月もしっかりと研究に取り組んでいきたいと思います。

black_ships at 21:17│Comments(0)日々の戯れ言 | アウトプット(?)

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