2010年10月11日

後期の授業が始まりました

ブログの題名の通り、豪快な大外一気(競馬)が好きなので、今シーズン終盤からのライオンズの体たらくに意気消沈しています。シーズンもまさかの大逆転劇に遇い、CSでは二戦続けて9回に追いつかれて延長負けをするとは…来シーズンこそは頑張って欲しい!

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最近、気になる本の紹介などもっぱらツイッターでやっていますが、ブログに書いた話と関連する本が出たので、こちらでも一冊だけ紹介しておきます。

※版元情報は画像のリンク先にあります

kimizuka3

学部生時代から何かとお世話になっている君塚先生の新著『肖像画で読み解く イギリス王室の物語』(光文社新書)が発売されました。刊行前から情報は知っていたのですが、発売日が史料調査でアメリカに行っている間であり、かつ大学生協に行っても光文社新書のコーナーをチェックしていなかったので、手に入れるのが遅くなってしまいました。

史料調査の間は何冊か小説を読めましたが、夏の途中から課題に追われて、就寝前の読書まで研究に関係するものになっていたところだったので、この本が出たのは本当に嬉しい限りです。たくさんの肖像画がカラーで載っていて、紙質も良いので、じっくり読むだけでなく、パラパラと眺めているだけでも楽しめると思いますが、やはりこの本は文章をじっくり読み、英国史(と英王室)に思いを馳せながら読むのがおススメです。

昨晩読み始めたので、まだ途中までしか読んでいない上、内容を論評するような知識が無いので説得力に欠けるかもしれませんが、絵画が好きな人や、イギリスが好きな人だけでなく、政治・外交に関心がある人にとっても面白い一冊になっていると思います。

ブログで書いたことに関係する話というのは、「肖像画」ということです。この本で取り上げられている肖像画はイギリスの国立肖像画美術館に所蔵されているものです。「国立肖像画美術館」があるのは、イギリスだけではありません。アメリカにも「国立肖像画美術館」があるのです。スミソニアン博物館の一つで、歴代大統領をはじめとして様々な肖像画が所蔵されています。「アメリカの肖像画美術館なんて…」とイギリス好きの方は言われるのかもしれませんが、ワシントンDCに2週間いながら行かなかったのは、やはり残念だったなと後悔しているところです。

ちなみに日本については、肖像「画」ではないですが、国会図書館の電子展示「近代日本人の肖像」(リンク)を眺めてみると面白いのでおススメです。

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近況を簡単に。前回の記事に「10月もまた忙しい毎日が続くことになりそうです」と書きましたが、本当に毎日やることに追われています。

結果として、いくつか溜まったまま処理出来ていない仕事が…ブログを更新している暇があるならやれ! と言われてしまいそうなので、メリハリを付けて迷惑をかけないように進めます。

この夏最後の課題として以前に挙げた「某学会での発表のための報告ペーパー執筆」です。外交史研究で最も時間がかかる資料を読み込む作業そのものは終わっ ており、いま取り組んでいるのは文章を書く作業なのですが、これまでに色々な形で発表してきたものをまとめたような報告なので、むしろ内容を詰め込み過ぎ ないようにしつつもいかに充実した形でまとめるかがいまの課題で、これがなかなか大変です。同じく大学院棟で研究をしている先輩や仲間にまとめ方のアイ ディアを聞いて貰いながら、何となく形にはなりかけたかな、といったのが現状でしょうか。水曜日の院ゼミで報告するので、そこでの反応次第で、あと一週間 ほど頑張ろうと思います。

それでは、他の課題は終わったかというと、色々な経緯もあり残ってしまったものが一つあり、それをこなすのが報告ペーパーを書きあげた後の課題です。この 自転車操業状態が年末まで続くことになりそうで、やや気が滅入りそうですが、うまく気分転換をしつつ取り組まないといけないですね。

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ここまで書いて、ようやくエントリーの題名である大学院の授業開始に辿りつきました。先週から大学院の授業が始まりました。授業自体は、先々週から始まっていたのですが、第一週はほぼガイダンスということで史料調査を優先することにしたので、自分は先週からの参加です。

今期出席する授業は以下の三つですが、輪読モノは無く、報告が主体なので、前期のような形で授業記録はつけないかもしれません。課題が少ない分だけ前期よりも時間が確保出来るので、研究成果の発信という年初に立てた課題に着実に取り組みたいと考えています。

<月曜日>

3限:地域研究・比較政治論特殊演習

授業名は「地域研究・比較政治論」ですが、実際には国際政治系の授業で、シラバスに載っているテーマは「冷戦の検討―今何が、問題になりうるのか」です。学部4年生の時にこの先生の授業を履修してとても楽しかったので(テーマは冷戦では無く戦前の東アジア国際政治史でしたが)、大学院の授業ではどんな感じになるのか、前期から楽しみにしていました。

ただ実際には、先週の授業の雰囲気や履修者から聞いたガイダンスの感じでは、それほどテーマを限定しない院生の研究報告、かつ修士の学生が多いようなので、報告者次第で授業の面白さが左右されることになりそうです。

第一回の研究報告である先週は、国際政治理論の研究動向紹介だったので、正直「あれっ?」という感じは否めませんでした。今週は祝日で授業が無いので次回は来週ですが、次回は本格的に資料を読みこんで研究をしている後輩の研究報告なので楽しみです。

<水曜日>

2限:国際政治論特殊演習(院ゼミ)

前期のこの時間は師匠の特殊研究でしたが、今期はいわゆる「院ゼミ」です。「院ゼミ」ということでメインは院生の研究報告です。

所属している大学院生が博士課程2名、修士課程3名、オブザーバーの他ゼミ所属の博士課程2名と、それほど出席者が多くはないので、報告が無い日はケインズ及びケインズ関係の本を読むことになりました。

skidelsky

今回の授業では昨年岩波クラシックスから再刊されたスキデルスキーの『ケインズ』序章(「その人間像・経済学者像」)、第1章(「その生涯」)、第2章(「ケインズの行為の哲学」)が課題文献でした。周知のようにスキデルスキーは浩瀚なケインズ伝の著者であり、そちらを読んでもよかったのかもしれませんが、ケインズそのものを読んで行きたいというのが先生の意図のようです。

授業で議論の中心になったのは、やはり第2章で、特にケインズにおける「不確実性」の話が盛り上がりました。この辺りは、竹森先生が一連の著作で書かれていますし、ちょうど先日読んでいたニーアル・ファーガソン『マネーの進化史』(早川書房、2009年)の末尾でもフランク・ナイトの紹介と共に出てきた話なので、ホットな話なのかもしれません。

疑問や分からなかった部分をまとめると長くなりそうなので、その辺りは割愛。次回の授業は私が報告予定です。

<木曜日>

木曜2限には、前期にもぐらせて頂いた政治思想論特殊研究があるのですが、今期は月曜日に授業が一つ増え、さらに学会報告や提出しなければいけない原稿がいくつかあることから、出席は取りやめることにしました。毎週、現代政治理論について考える貴重な機会だったのでどうしようか迷ったのですが、やはり今は博士論文に向けて傾注すべき時期だと考えてやめました。先生がどのような形で来期の授業を考えているのかは分かりませんが、もし余裕があれば来期また出席したいと思います。

5限:プロジェクト科目II(政治思想研究)

専門外にも関わらずずっと出席し続けている授業です。今期もいつもと同じく、学外からのゲスト・スピーカーの講演&質疑応答、翌週に院生の討論を基に議論(欠席裁判)というのが授業の基本的な流れで、あとは空いた日に修士論文の中間報告がいくつか入ることになるようです。

先週のガイダンスに行っておらず、10月に討論担当があったら厳しいなと思っていたところ、後輩が機転をきかして12月にしてくれていたので、ひと安心しました。

先週は早速ゲスト・スピーカーの先生がいらっしゃいました。課題文献は↓『クローチェ 1866-1952――全体を視る知とファシズム批判』(藤原書店、2010年)、ゲストは著者の先生です。

kurashina

報告は、基礎的なイタリア史の説明を踏まえつつ、本の内容をかいつまんで説明したといった感じでしょうか。内容については、質疑応答の時間がいつもと比べて短かったこともありやや消化不良気味の上、他の課題に追われて本を熟読出来ていないので、今週の討論を踏まえて書くことにします。

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原稿執筆で文章を削るストレスが溜まっているからか、ついつい書き始めると止まらなくなります。まずは目の前の課題を着実にこなしていかなければ!

black_ships at 12:36│Comments(0)ゼミ&大学院授業 | 本の話

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