2010年10月09日

回顧ワシントンDC

時間が過ぎるのは早いものでもう2010年も10月です。

そしてアメリカでの史料調査から帰ってきてからもう一週間以上経ってしまいました。時差ボケにもっと悩まされるかと思ったのですが、飛行機での時間調整がうまく出来たのか、帰国当初からそれほど問題無く過ごせました。

◇◇◇

9月15日(水)の午後にワシントンDCに到着し、翌16日(木)から国立公文書館での史料調査を開始、日曜日を除いて基本的に朝から晩まで公文書館にこもっていたので、かなりの数の史料を集めることが出来ました。初日にちょっと変わった三脚の使い方を近くに座っていたイギリス人に教えて貰い、座りながらサクサク撮影を出来るようになったので、多い日は2500枚以上の史料を撮影しました。大体の感覚としては、一日に約1000枚というのが平均的な撮影数になるのでしょうか。

自分の研究は、アメリカ外交でも日米関係でもなく日本外交なので、第一義的にはアメリカの外交文書が必要なわけではありません。また、それなりに充実した史料集が日本にいながら読めるということもあって、いま書いている論文のために調べる時期を数ヶ月に限定しようと行く前は考えていたのですが、史料調査を進めるうちに欲が出てきてしまい、結果的にはかなり広範に収集することになりました。そこで、一番見たいと思っていたBOXを他の研究者の方がずっと押さえていたために、全く見ることが出来なかったというのが今回の調査では一番痛かったところです。

それでも、一番の目標だった「アメリカでの史料調査の勘を掴む」ということは十分に出来ましたし、アメリカの対日観のようなものを捉え得る史料はそれなりに集まったので、得られたものは大きかったと言っていいでしょう。ただ、史料整理に思いのほか時間を取られてしまったために、他の作業がなかなか出来ず、向こうで終わらせようと思った課題がほとんど終わらなかったというのは誤算でした。

というわけで、10月もまた忙しい毎日が続くことになりそうです。

◇◇◇

さて、史料収集の話ばかりしていても仕方が無いので、観光についても少しだけ書いておきます。

17日(金)は、公文書館から戻ってきてからDCの中心部をぷらぷらと散歩してみました。目的もなくふらふらと歩いているだけでも、中央官庁の建物や、スミソニアンの建物群にぶつかるのは、やはり計画都市で密集しているからでしょうか。ホワイトハウスを遠目から見てこの日の観光は打ち止めにしました。写真(↓)は逆光を承知で撮ったワシントン・モニュメントです。

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翌18日(土)は、まだ資料調査の感覚がうまく掴めておらずホールドしていたBOXにめぼしいものが無かったので、ホテルにこもって撮影した史料の整理や日本から持ってきた課題をこなしていましたが、こもっているのも不健康だなと思い、ホテルから歩いてすぐのところにある動物園(National Zoo: Sumithsonian National Zoological Park)に行ってきました。

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動物園に限らずスミソニアンは全てそうですが、売りは何と言っても「無料」ということ。動物園自体は、暑さもあって全体的に動物達に元気も無く、関東近郊にある日本の動物園の方がいいかなあという感じでしたが、無料でこれだけ楽しめると考えればフラッと行ってみるのもありかなと思います。写真(↑)はたまたま見ることが出来たオランウータンの綱渡りで、檻からかなり離れたところまで渡って行くのには驚きました。多摩動物園にも同じような施設はありますが、行った時には見れなかったので、ここで見ることが出来たのは嬉しかったです。

19日(日)は、公文書館も休みということで一日空いていましたが、結局この日も昼過ぎまでホテルで色々と作業をしていました。思い立って午後はアーリントン墓地へ行き、その後はリンカーン記念堂へ向かい、そこからジョージタウンの方まで散歩をしました。前回のエントリーに載せたのはこの日撮った写真です。

20日(月)~23日(木)は、史料調査が軌道に乗り始めたこともあって、公文書館での撮影とホテルでの整理をしているだけで一日が終わってしまいました。

24日(金)は、公文書館で夕方まで史料調査を行い、そのあと念願のメジャー・リーグ観戦をしてきました。ナショナルズ・パークへ向かい外野席のチケットを購入、ビールを片手にナショナルズの応援をしよう…と思ったのですが周りは対戦相手のブレーブスのファンの方が多かったです。

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座った席からは↑のような感じですが、球場の中は結構自由に行ったり来たり出来るので、飲み物を買いに行くついでに内野の方にも行ってみました。そこからは↓のように見えました。

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いわゆる「鳴りモノ」の応援が好きでは無いので、メジャー・リーグの観戦スタイルは良かったです。ナッツ先発のジマーマンが好投し、アダム・ダンのホームラン×2、ウィリー・ハリスのランニング・ホームランなどなど、見どころも多く、いいゲームでした。

翌25日(土)は、週末なのですが、ホールドしていた史料を撮りきるために公文書館へ行ってひたすら撮影作業をし、ホテルに帰ってからも整理に追われていました。

26日(日)は、夜にジョージタウン大学に留学中の先輩研究者のお宅にお邪魔する予定だったので、朝から課題に取り組んでいたのですが、思ったよりも順調に作業が進んだので、午後は博物館を猛スピードでハシゴしました。

まずは歴史家の卵としてアメリカ歴史博物館へ。大統領関係のコーナーと、戦争関連のコーナーを眺めたのですが、ナショナル・リーダーとして大統領を展示しているのが印象的でした。政治制度としての議院内閣制と、君主制下の総理大臣では求められるものは全然違うのだなと実感します。この辺りはイギリスはどうなのでしょうか。戦争関連では、原爆の描き方は予想通りで特に何も思うところはありませんでしたが、大戦中のソ連との関係が一切触れられていないことと、ベトナム戦争のコーナーが冷戦のコーナーの4倍くらいのスペースだったことが結構驚きでした。どうも、国際政治を勉強していると国内の文脈を置き去りにしてしまいがちなので、こういう機会は貴重です。

歴史博物館の次は、隣で近いということもあって、個人的に関心がある自然史博物館に行きました。ここはかなり大きくて、じっくり観るなら一日がかりになりそうです。結局迷った挙句、「人類の誕生」的なコーナーに行ってみました。

最後は、少し歩いて航空宇宙博物館へ行きました。残り時間は1時間も無かったので、本当に眺める程度でしたが、「おぉ、これがパーシングIIとSS-20か」と眺めるだけでも十分に楽しかったです。でも、航空ファンが楽しめる展示物が揃っているのはダレス国際空港近くにある別館のようです。

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本当は、肖像画美術館にも行きたかったのですが、時間が無くなってしまい今回は断念しました。どこも眺める程度で消化不良気味なので、次回DCに史料調査に行く際にはもう少し博物館や美術館を巡りたいと思います。


black_ships at 10:55│Comments(0)旅日記 | 日々の戯れ言

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