2010年04月16日

今週の授業(4月第3週)

前回は図書館のサービスが良くなった!と書きましたが、今年度は学期中も日曜閉館だったということを忘れていました。大学院棟は空いており、ある程度のことはWeb上でも出来るとはいえ、日曜日に図書館が空いていないのは非常に不便です。確かに、日曜日に図書館で勉強している学生の数を見ればいたしかたない面もあるのかもしれません。よく利用する東大駒場図書館と比べても日曜日に来ている学生の数は大分違うように思います。とはいえ……と思うのは大学院生だけなのでしょうか。



<水曜日>

2限:国際政治論特殊研究

Welch2

前回のエントリーにも書いたように、この授業はDavid A. Welch, Justice and the Genesis of War, (Cambridge: Cambridge University Press, 1993) の輪読をします。今回はガイダンスということで、次回から内容に入ります。去年と比べると受講者数がやや少なく、規模としてはちょうどいい大きさになったように思います。

<木曜日>

2限:政治思想論特殊研究

Heywood

専門外ということで出るかどうかかなり迷ったのですが、テキストの内容や課題の量(1回に10~20頁程度)を考えた結果、出ることにしました(といっても履修申告はしていないのですが)。テキストは前回のエントリーにも書いたとおり、Andrew Heywood, Political Theory: An Introduction, 3rd Edition, (Palgrave Macmillan, 2004) で、一回の授業で一節ずつ進んで行くというイメージです。日本で言えば学部の専門過程向けのテキストといったところでしょうか。政治的な概念の分析並びに明晰化を目指すというのがこの本の目的で、専門外の自分にとっては、視野を改めて広げるいい機会になりそうです。

「テキストの理解もさることながら、政治学という学問の全体に目を配り、大学学部レベルにおける政治学の導入講義がいかにあるべきかを一緒に考えていきたい」という履修者へのコメントがシラバスに書かれていましたが、テキストの内容そのものだけではなく、導入講義のあり方を考えるというのはなかなか面白い試みだと思います。

今回は、Introduction: Concepts and Theories in Politics (pp.1-14) が範囲でした。序章ということで、政治的な概念を取り扱うことの意味や難しさがまず検討され、その上で政治理論のごく簡単な学説史的な整理が行われています。受講者や先生の専門の関係もあり、英米系の理論と大陸系の理論の違いに各回とも議論が集中しそうだなというのが初回の印象です。内容についてしっかり書くのは面倒なので、ひとまずはこんなところで。

5限:プロジェクト科目I(政治思想研究)

是非とリクエストをしていた堂目卓生先生が今回のゲストでした。発表テーマは「経済学の基礎としての人間研究:学史的考察」です(昨年度の日本経済学会秋季大会での報告したものと同内容とのことです)。

7人のイギリスの経済学者(ヒューム、スミス、ベンサム、ジョン・スチュアート・ミル、マーシャル、ケインズ、ライオネル・ロビンズ)を例にとって、「人間研究にもとづいた経済学」の構想がどのように取り組まれてきたかを明らかにするというかなり野心的なもので、政治思想を専門にされている方がどう感じたのかは分かりませんが、私にとってはとても面白かったです。もっとも、エッセンスは『フォーサイト』の連載「人間学としての経済学」とほぼ同じといっていいのかもしれません。

と、ここまではいいのですが、問題は報告を受けての討論を来週やらなければいけないということです。さて、どうしたものか。

black_ships at 15:22│Comments(0)ゼミ&大学院授業 

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