2009年06月05日

今週の授業(6月第1週)

さて、四回続けて授業についてダラダラ書くだけという更新です。



<水曜日>

2限:国際政治論特殊研究

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前週で理論部分は終了し、今週と来週は「構造とプロセス」と銘打たれたパートが範囲です。今週は、John Baylis, “Chapter 13 International and Global Security”がテキスト。

理論の勉強をしたことが無い修士向けという授業であるとしても、もう少しレベルが高い文献を取り上げた方が良かったのではないか、といった感じになりつつあるこの数回の授業の感想なのですが、その辺りはうまく発表者が工夫してくれればいいのかもしれません。

抽象的な話になってしまいますが、何でもかんでも対象とされてしまうような安全保障観(「○○安全保障」の部分に色々な言葉が入るような感じ)には違和感がもともとあったのですが、今回のテキストを読んでその思いをさらに強くしました。日本語でいうところの国際政治学と、英語圏の国際関係論(International Relations)は必ずしもイコールではないでしょうし、さらに世界政治とされるものもWorld PoliticsなのかGlobal Politicsに微妙な差異があります。このテキストは、Globalization of World Poloticsと銘打たれているわけですが、副題はAn Introduction to International Relationsです。

個人的には、もう少し政治学が「政治」学である所以や、国際政治学が「国際」政治学であることの意味を突き詰めて考えた方がいいと思うのですが…。抽象的な言い方過ぎるかもしれませんが、そんなことを英語圏の教科書を読む度に感じます。

全然授業のレビューになっていませんね。

4限:サブゼミ(?)

来週赤木ゼミと合同ゼミがあるらしくその指定文献の読み合わせ会がありました。未刊行の論文が指定文献なので、ここには内容は書きにくいのですが、日本への原爆投下とイギリスについて取り上げた研究で、非常に面白い文献でした。

同じゲストの方が東アジア研究所の研究会で講演され、それが次回のプロジェクト科目(安全保障研究)となっているので、感想等は来週の記事で書くことにします。

うちのゼミの場合、こういった形で大学院生がゼミ生と関わることは合宿を除けばほぼないので、どんな感じで進むのかがよく分からず若干ぎくしゃくした感じではありましたが、基本的には学年を問わず活発に発言があり、代は変われど相変わらずゼミの雰囲気は変わっていないな、と安心しました。大学院の授業以上に素直に疑問をぶつけてくれるからか、こちらも色々と勉強になりました。

5限:プロジェクト科目(安全保障研究)

今回は、「ケネディが死んでいなかったらベトナム戦争はどうなっていたのか?」という話だったはずなのですが、蓋を開けてみたらベトナム戦争をめぐる記憶の問題がテーマになっていました。が、色々あってこれはノーコメント。

<木曜日>

5限:プロジェクト科目(政治思想研究)

ゲストは土佐弘之先生で、テーマは「ネオリベラルな統治と生政治」だったはずですが、プレゼンテーションが以前に海外で発表された際に使ったと思われるパワーポイントを用いて行われたため題名は「Anarchical Governance: Neoliberal Governmentality in resonance with the State of Exception」でした(英語のパワーポイントを使いながら、日本語で話されたのでノートを取るのが面倒だなと思ったのですが、あとで調べてみたところHPに同名の英語論文が掲載されていました)。

キーワードを思いつくままに挙げれば、例外状態、ネオリベラルな統治、生政治、パレスチナ、グローバル・ベンチマーキングといった感じで、基本的には指定文献の一つである「グローバルな統治性」芹沢一也、高桑和巳・編『フーコーの後で』(慶應義塾大学出版会、2007年)に沿った講演でした。

今回は討論担当になっているので、これからアガンベンやフーコーを読みつつしばしどういった発表にするのか考えたいと思います。

at 15:10│Comments(0)ゼミ&大学院授業 

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