2008年11月30日

今週の授業(11月第4週)

相変わらず時間が過ぎるのは早いもので、今日で11月も終わりです。

懸案の論文はひとまず完成したので、今は英文要旨を書いています。最初から英語で書いた方がいいのかもしれませんが、先日の院ゼミのために日本語で論文要旨を作成したので、ひとまずそれを基に翻訳をしています。

今週は論文の追い込みの一週間だったはずなのですが、なぜか英語の勉強ばかりをしていたような気がします。



<水曜日>

3限:国際時政治論特殊研究(院ゼミ)

今週は、土曜日のセミナーの事前勉強会ということで、Chinese Oil Companies in Africa: Very Different or More Same?、というワーキング・ペーパーが課題文献でした。課題文献について議論をする前に、先生からトラック2の現状や国による違いなどについて話があったため、実質的には二本立ての授業でした。詳しい話は、土曜日の所で。

<木曜日>

2限:Alternative Approaches to Japanese Foreign Policy

今回からは、具体的なテーマを取り上げての日本外交の検討です。第一回目となる今回のテーマは「日米同盟」。自分とゼミの後輩が担当だったので、どういった議論をするべきか、先週末からTAの先生と共に色々相談し、結局90年代の日米同盟を取り上げて論じることにしました。

自分はネオクラシカル・リアリズムの枠組みを用いて、主として日本側の視点から日米安保再定義を検討したのですが、外交史的視点に近いネオクラシカル・リアリズムを10分の発表で用いるのはあまり適切ではなかったのかもしれません。10分という発表時間もあり、先生の想定していたのは前半の授業で取り上げたような、より「単純」な理論を適用して日本外交を考えることにあったようです。この辺りが、日本と北米の文化の違いであるのか、参加者のレベルによるものなのかは分かりませんが、どうやらその両方ではないのかというのが個人的に感じたところです。

恥ずかしながら、この発表が大学院三年目にして初めての英語での発表だったので、不安な点も多かったのですが、ともかく自分のメッセージはちゃんと伝わったということなので、まずはそれで良しというところでしょうか。こうしたハードルを、出来る限り早い段階で一つ一つクリアして先に進むことが大学院生にとっては大事なのだと思います。

4限:国際政治論特殊研究(院ゼミ)

今回も前回と同じく、博士課程の先輩二人による研究発表。

5限:プロジェクト科目(政治思想研究)

友人による修士論文の中間発表でした。中間発表とは言うものの、非常に完成度が高くまとまった論文で、ほぼ今の状態のまま提出可能なものだったので、専門外の自分にはとても勉強になりました。これだけレベルの高い論文を書けるにも関わらず就職してしまうとは、本当にもったいないです。

<土曜日>

Ricardo Soares de Oliveira博士によるセミナー(中国とアフリカー中国の資源外交を中心に)がありました。事前に提示されていたペーパーよりも、レクチャーの方が分かりやすく、かつまとまっていたと感じたのは自分だけではないと思います。

周知の通り、中国の石油企業は90年代以降目覚ましいスピードでアフリカに進出しています。それは、単に「資源外交」の一言で片づけられるものではなく、現地の政治勢力との関係や、石油市場の構造にも影響を与えるものです。報告者の第一の専門はアフリカ政治だと思いますが、同時に国際政治経済への深い洞察を持つ点で、今回の報告は非常に多角的なものでした。多角的でありながら、全体としてのまとまりはしっかりとしているので、とても刺激的なセミナーだった点が印象深かったです。

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セミナーは英語で行われたのですが、自分の英語力でもそれなりに理解出来たと感じたのは、何よりも議論の枠組みがしっかりとしていたからだと思います。理論的枠組みを明示的に用いらず、関連する議論への目配りも行き届き、さらにどのような角度からの質問にも的確に答える報告者に、圧倒されてしまいました。中国の論理、アフリカの論理、その他の先進国の論理をバランス良くまとめた上で、明示的な結論を導き出している点は、報告者の指導教授であるMayall先生譲りなのでしょうか。博士論文を基にした著書(Oil and Politics in the Gulf of Guinea)もとても面白そうなので、時間を見つけて読みたいと思います。

ただ図書館や大学院棟に閉じこもって日本外交史を研究していては広がってこない世界が見えてくるのは、この師匠の下で勉強しているからこそだと思います。その贅沢さを実感する今日この頃です。

水曜日の院ゼミで自分の意見を師匠に言ったところ、「当日、質問してみなさい」と言われたので、一番最初に質問をしてみました。拙い英語であっても、事前にちゃんと用意をしておけば、どうやら「言いたいこと」は伝わるということが分かったのは個人的な収穫です。こうした勉強は、もっと早いうちからやるべきだったのだと思いますが、いつ始めても遅いということはありません。

そんなわけで今週は、「英語を頑張ろう」という気持ちを一定の収穫と共に実感できたことが良かったです。

at 16:38│Comments(0)ゼミ&大学院授業 

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