2008年08月21日

『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』

久しぶりに映画の話。

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先日、大学院の友人&今年大学院を卒業した友人達と、「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(公式サイト)を観てきました。6月に「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(公式サイト)を観て以来、久しぶりの映画館でした。最近なかなか余裕が無く、観たい映画をいくつも見逃しているのが残念です。

「機動警察パトレイバー the Movie」(2の方が好きですが)を観て以来好きな押井守の最新作とくれば観ないわけにはいかないだろう、ということで行ってきました。監督の「今、若い人たちに伝えたいことがある」というメッセージを警戒しつつ観たのですが、そんな警戒感を吹っ飛ばして十分期待に応えてくれる面白い映画でした。

原作の小説、森博嗣『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(中公文庫)も買っていたのですが、迷った挙句に読まないまま観てきました。やや後半の展開が慌ただしいかな~、という印象もありましたが、観客を世界に引き込む冒頭の映像、心にくい細工、徐々に設定が明らかにされていく展開、などなどどれも自分の好みでした。観た直後というよりは、ふっと思い返している時に良さを再確認するような印象です。「近未来」よりも「パラレル・ワールド」といった方が正確なように思ったのは、なぜ戦闘機なのにレシプロ・エンジンなのだろうと思った自分だけかもしれません(この辺りの話は小説版に色々と出ています)。

ちなみに事前に全然情報収集していなかったのですが、加瀬亮と谷原章介の声は聞いた瞬間に一瞬で分かりました。加瀬亮は見事にはまっていたと思います。それから、どうでもいい話ですが、登場人物の名前が「函南」や「草薙」というところに静岡人として反応してしまいましたが、これは偶然なのでしょうか。もっとどうでもいい話ですが、軍事監修が岡部いさくだったことににも反応してしまいました。

結局、映画を観た日の夜に原作の小説を読み(正確にはシリーズが原作らしいですが、映画で描かれるのはほぼ『スカイ・クロラ』と同じ)、翌日にまた本屋に向かってしまいました。本当は刊行順に『ナ・バ・テア None But Air』、『ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven』、『フラッタ・リンツ・ライフ Flutter into Life』、『クレィドゥ・ザ・スカイ Cradle the Sky』と読み進めて行こうと思ったのですが、『ナ・バ・テア』が無かったので『クレィドゥ・ザ・スカイ』を購入し、時系列的にさかのぼっていくことにしました。そんなわけで、この数日間夜の読書はひらすら森博嗣です。

一緒に観に行った後輩は、小説→映画の方が絶対いい、と押していましたが自分としては映画→小説でも悪くはないんじゃないかなと思っています。確かに映画→小説の順番だと、強烈な映像や押井守ワールドに影響されるような気もしますが、小説には小説の世界観があるし、「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」はそれほど押井色は強くないようにも思います。

映画そのものについては、後輩がmixiで色々書いていたり、公式サイトの他に、特設サイト(リンク)や登場するという会社のサイト(リンク)まで用意されているので、そちらに任せるとして、観る前に「警戒」していた監督のメッセージについて簡単に。

『クレイドゥ・ザ・スカイ』の解説を押井守が書いています。押井守が他のところで色々書いたり話したりしていることには、共感することも共感しないこともあり、特に注目はしていなかったのですが、この解説はなかなかいい文章で、映画のメッセージがうまく書かれています。でも、この解説を読むと、この映画はやっぱり子供向けではないんだな、とも思います。監督のいう「若い人」とは、まさに自分たちのような二十代くらいのことなのでしょうか。まあ、このメッセージに共感するかしないかは人それぞれなんでしょう。このメッセージを映画から強く感じ取れば、ああ小説の方がよかったと思うような気もしますが、自分は映画は映画、小説は小説でそれぞれ楽しんでいるので、映画はこうかー、と思うだけです。

ともあれ、久しぶりに観た映画が面白かったので良かったです。今が大学生なら、このまま「うる星やつら」「パトレイバー1&2」「攻殻機動隊」「イノセンス」をダダダッと見返していたと思いますが、それは自粛せざるを得ないのが少し寂しくもありますが、これはこれでゆっくり楽しんでいこうと思います。ひとまず、もうしばらく夜は森博嗣ワールドで過ごすことになりそうです。



と、映画を観たり、それなりに過ごしていますが、昼間はひたすら試験勉強と論文執筆に追われる毎日が続いています。どちらもやや行き詰まり気味なので、うまく打開したいところです。



9300円……月曜日に情報公開関係で外務省に支払った金額です。

1970年代の日本外交を研究しようと思った時に、まずぶつかる壁が一次資料となる外交文書の公開状況です。1972年夏にハワイで行われた田中=ニクソン会談も外交史料館で公開されてはいるのですが、率直に言って研究に使えるレベルのものはほとんど公開されていません。もちろん例外的に開いている部分もあるのですが、日本の外交文書公開状況は、実質的にはまだ1960年代中盤で止まっているといっていい状況にあります。

そんなわけで、研究を進めていくためには情報公開法に基づいて情報公開請求をしていく必要があり、そのために毎月かなりの出費をしているわけです。幸い大学から外務省が近いこともあり、地方やちょっと離れた大学の方のように、郵送によって手続きを進める必要がないことは助かっていますが、それでも毎月コンスタントにかなりの金額が消えていくのは痛いです。

請求にかかるのは、まず請求手数料。これが一件につき300円かかります。もっとも、この300円は後で開示された際にかかる金額から引かれるので、中期的にはほぼ戻ってくるのですが、それでも20件の請求をするとそれだけで6000円もまず払わなければいけないのは辛いです。そして公開に際して、1枚につき10円、さらに細かく言えばCD-R代が100円かかります。コピーの紙を公開してもらって(この場合は100枚につき100円の手数料がかかります)、その場でデジカメ撮影という手もありますが、それにかかる時間とその後の手間を考えるとやはりDocuWorksのファイルで貰ってしまいます。

早く研究費を使える身分になりたいです(魂の叫び)。

at 14:53│Comments(0)映画の話 

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