2008年04月22日

親方、ティファニーへ。

先週半ばから色々と慌ただしい。

特に木曜は、大学→バイト先→大学→家庭教師、というハードスケジュールだった。備忘録がわりに、木曜の授業について簡単に書いておくと↓な感じだった。

2限:国際政治論特殊研究

DBPOを読む授業だが、初めの数回は関係する文献などを読むので、DBPOに入るのは連休明けになる。今回は、先生が講義形式で「外交史料読解入門」について。…のはずだったのだが、担当者決めやら雑談めいた話がメインだったような気もする。今年は「イギリス外交と(ヨーロッパ)デタント」がテーマということで、先生の話もそれに引きつけたものだったが、同じ外交史料でも国によって大きく内容が異なる、ということを再確認した。確かにイギリスの外交文書は、組織的な政策決定がしっかり行われていることや、文書管理が徹底していることもあって、体系的にまとめられていて読みやすい。その結果として、外交文書をまとめるだけで歴史がある程度書けてしまうわけだが、それだけで学問的に面白くなるわけではない。そんなことをDBPOを読んでいて感じたことがある。さて、今回の授業はどう進んでいくのだろうか。

4限は、バイト先で仕事があったためお休み。

5限:プロジェクト科目(政治思想研究)

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今年から准教授(有期)になられた先生が「ゲスト」スピーカーだった。公演自体は↑の話の続きのような話で、日本の「戦時思想」について。まぁ、何と言うかすごい2時間だった。この話は今週のディスカッションを踏まえて書くことにしたい。

ちなみに↑の本は、各章の副題が面白い。

第1章 右翼と革命 ―世の中を変えようとする、だがうまくゆかない
第2章 右翼と教養主義 ―どうせうまく変えられないならば、自分で変えようとは思わないようにする
第3章 右翼と時間 ―変えることを諦めれば、現在のあるがままを受け入れたくなってくる
第4章 右翼と身体 ―すべてを受け入れて頭で考えることがなくなれば、からだだけが残る



日曜は、戦後東アジア国際政治研究会で「戦後東アジア国際政治史の道標―各国の史料館情報並びに各種資料の紹介を中心に」という企画があり、日本の部分を担当させていただく。

今回の企画は「史料館の歩き方」というイメージだと事前に聞いていたのだが、司会者のコメントを聞いていると、そこから一歩踏み込んでそこにある資料を使って何が出来るのか、について考えていくことにもう一つの目的があったようである。いくつか重要な指摘があったが、その中の一つはアメリカ外交の専門家からのある意味でのマルチ・アーカイヴァル・アプローチに対する批判だ。そこで思い出すのが、『創文』2007年7月号に掲載された酒井哲哉による川嶋周一『独仏関係と戦後ヨーロッパ国際秩序』の書評にある一節である。

…国際秩序の重層性という指摘を行うのはたやすいことであるが、実際に多次元的な関係性を読みやすく書くことは至難の技である。複数国の外交文書に基づく、マルチ・アーカイヴァルな接近方法を採れば、自動的に実証性の高い研究が生まれるという考えは実は間違っている。役者の数が多いほど、劇作家は主役と脇役を上手に配する構想力を身につけねばならないのである。多次元的な分析の難しさを、ドゴールに焦点をあてることで解決した点は、著者の慧眼であると思う。

この話は、授業のために読んだ本を読んでいても感じたことがあるので、改めて書きたい(最近改めて何かを書いたためしが無いが)。

ちなみに自分の発表は、史料館紹介とは名ばかりに「情報公開法の使い方」をメインにした。日本の史料館/資料館は諸外国のようなインフォーマルなルールやこつはあまりないし、何より館員が親切なので、二回くらい行けば誰でも使うのに困ることはないからだ。もっとも、そこに入っている資料そのものに問題があるわけだが、それはまた別の話だ。



そんなこんなで、色々とやっている内に四月も下旬になってしまった。課題が山積しているので、連休明けまでに全て片づけて研究に取り組みたい。

at 10:17│Comments(0)日々の戯れ言 

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