公爵の新作。君塚直隆『女王陛下の外交戦略』(講談社)

2008年03月22日

春本番。

訪れは花粉とともに、というこの数年の春。そんな憂鬱な季節も、花粉症に身体が慣れてくるとともに、いい季節になってくる。東京では桜が開花、いよいよ春本番だ。花粉が落ち着き次第、走り込みを再開して身体を鍛えなおしたい、ドライブしたい、映画観たい、野球観たい、サッカー観たい、酒飲みたい、ゆるりと桜を愛でながら散歩したい、等々としたいことだらけの頭の中。

そんなことを思いながらも、目の前にある課題が片付かないとパッと遊びに行く気がおきない性分ゆえに、実際には今日も変わらず大学に来て発表の準備をしている。非日常も悪くはないけど、どちらかというと淡々と過ぎていく日常が好きな自分にとって、目の前の課題に取り組む日々も悪くはない。



さて、「幻の修士論文」を目の前に、どうしたものかとこの数日考え込んでいる。自分なりに絞り込んで書いたつもりが、字数はついつい増えてしまうもので、結局6万5000字(注を入れると約9万字)になってしまった。単純に読み上げると、やや早口で1分350字として約3時間。もちろんそんなことはするつもりはないのだが、持ち時間が1時間としても3分の1に圧縮しなければならない。そんなにダラダラ話しても仕方がないので、実際には4分の1程度に圧縮する必要がある。

原作がある映画で最もひどいのは、長い原作のダイジェストになっているものである。これを研究発表に当てはめるのは野暮かもしれないが、6万5000字を1万6000字くらいに圧縮する際に、単なるダイジェストになっては面白くないだろう。単純に「細部に神が宿る」とは言わないが、論文で書いたのと同じくらいしっかりと話すべき箇所もあるだろうし、逆に触れなくてもいい箇所もあるだろう。短くなったとしても話すべきエピソードもある。レジュメはダイジェストでもいいのかもしれないが、発表原稿はそういうわけにもいかない。

そんなわけで、自分の論文を読み返して、どうしたものかな~、と考え込んで数日過ぎてしまった。こういう経験はたくさん積めばあっさりと解決するのだろうけど、目の前にあるとなかなか悩ましいものだ。いっそのこと、発表時間10分の方がやりやすいような気もする。

at 15:59│Comments(0) 日々の戯れ言 

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公爵の新作。君塚直隆『女王陛下の外交戦略』(講談社)