2008年03月05日
3月5日。
毎年この季節になると、花粉症のせいで普通に生活するのが辛くなってくる。これさえ無ければ春はいい季節なのだが…。
ちょっと時間的に余裕が出来たので、映画でも観ようと思って大量に借りて毎晩見ていたのだが、今回は外ればかりだった。久しぶりに見た「ソナチネ」は悪くなかったが、今の気分で観る映画ではなかったような気がする。
ふらっと映画でも観たい今日この頃。
◇
先週、先輩のお手伝いで、日中関係に携わった元外交官のインタビューに行ってきた。著書もあり、さらに今回は中国課長だった50年ほど前のことを中心に聞く予定だったので、どれだけ話が聞けるかな、と内心不安だったのだが、思いのほか色々な話を聞くことができた。日記等に基づいたインタビューだったわけではないので、周りの人物や組織を中心に聞いていったので、オーラル・ヒストリーのいい部分をうまく生かすことが出来たのではないだろうか。
自分の研究に直接関係するわけではないのだが、とても貴重な経験でした。
◇
『朝日新聞』の書評でも取り上げられていた(リンク)、ニーアル・ファーガソン『憎悪の世紀』(早川書房)。年末に書店でみかけ、おっと思ったまま結局買わなかった本だ。
ニーアル・ファーガソンについて初めて知ったのは、学部二年時にゼミ選びをしている時のことだ。ゼミ一期生の卒業論文は、通常の卒業論文で取り組むような個人研究ではなくヴァーチャル・ヒストリーだった。細かい経緯は忘れたが、ヴァーチャル・ヒストリーとは何だろう、と思って調べていたか、誰かから聞いて知ったのが、ファーガソンが編集した、Virtual History: Alternatives and Counterfactuals、である。当時は、英語がほとんど読めなかったので、ぱらぱらと眺めてみるだけだったのだが、へーこんな手法があるのか、と思ったことを覚えている。
とにかくひたすら本を書きまくる、そしてそのどれもが大著であるファーガソンには、これまでなかなか手が出なかったのだが、邦訳を機に読んでみようかな。ただ、個人的にはこの、the War of the World: Twentieth-century Conflict And the Descent of the West、よりも、上下二冊の大作、The House of Rothschild、の方が興味があるし、専門から考えれば、Empire: The Rise and Demise of the British World Order and the Lessons for Global Power、の方をまず読むべきなのかもしれない。
ファーガソンについてちょっとネットで調べてみると、公式(?)HPの現在の研究欄に、"Henry Kissinger: A Life" a biographical study of the most influential Secretary of State and diplomatic thinker of the post-war era、という一節を見つける。公刊されるのは、再来年以降だと思われるのだが、自分の研究にも登場してくるキッシンジャーに関する研究だけに、どんな研究になるのか気になるところだ。気になって調べてみると↓といった情報も発見(リンク)。
Three years ago, he agreed to open up his White House diaries, letters, and archives to British historian Niall Ferguson, who is taking five years to write a biography. (Of a working session at Kissinger’s place in Kent one summer, he says, “I’m in Henry Kissinger’s swimming pool talking about his meetings with Mao Tse-tung, thinking, I must be dreaming.”) Ferguson claims that Kissinger wants him to write a warts-and-all biography, but Kissinger has rarely had anything but antagonistic relationships with his chroniclers.
なかなかキッシンジャー研究は難しいようだ。
ちょっと時間的に余裕が出来たので、映画でも観ようと思って大量に借りて毎晩見ていたのだが、今回は外ればかりだった。久しぶりに見た「ソナチネ」は悪くなかったが、今の気分で観る映画ではなかったような気がする。
ふらっと映画でも観たい今日この頃。
◇
先週、先輩のお手伝いで、日中関係に携わった元外交官のインタビューに行ってきた。著書もあり、さらに今回は中国課長だった50年ほど前のことを中心に聞く予定だったので、どれだけ話が聞けるかな、と内心不安だったのだが、思いのほか色々な話を聞くことができた。日記等に基づいたインタビューだったわけではないので、周りの人物や組織を中心に聞いていったので、オーラル・ヒストリーのいい部分をうまく生かすことが出来たのではないだろうか。
自分の研究に直接関係するわけではないのだが、とても貴重な経験でした。
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『朝日新聞』の書評でも取り上げられていた(リンク)、ニーアル・ファーガソン『憎悪の世紀』(早川書房)。年末に書店でみかけ、おっと思ったまま結局買わなかった本だ。
ニーアル・ファーガソンについて初めて知ったのは、学部二年時にゼミ選びをしている時のことだ。ゼミ一期生の卒業論文は、通常の卒業論文で取り組むような個人研究ではなくヴァーチャル・ヒストリーだった。細かい経緯は忘れたが、ヴァーチャル・ヒストリーとは何だろう、と思って調べていたか、誰かから聞いて知ったのが、ファーガソンが編集した、Virtual History: Alternatives and Counterfactuals、である。当時は、英語がほとんど読めなかったので、ぱらぱらと眺めてみるだけだったのだが、へーこんな手法があるのか、と思ったことを覚えている。
とにかくひたすら本を書きまくる、そしてそのどれもが大著であるファーガソンには、これまでなかなか手が出なかったのだが、邦訳を機に読んでみようかな。ただ、個人的にはこの、the War of the World: Twentieth-century Conflict And the Descent of the West、よりも、上下二冊の大作、The House of Rothschild、の方が興味があるし、専門から考えれば、Empire: The Rise and Demise of the British World Order and the Lessons for Global Power、の方をまず読むべきなのかもしれない。
ファーガソンについてちょっとネットで調べてみると、公式(?)HPの現在の研究欄に、"Henry Kissinger: A Life" a biographical study of the most influential Secretary of State and diplomatic thinker of the post-war era、という一節を見つける。公刊されるのは、再来年以降だと思われるのだが、自分の研究にも登場してくるキッシンジャーに関する研究だけに、どんな研究になるのか気になるところだ。気になって調べてみると↓といった情報も発見(リンク)。
Three years ago, he agreed to open up his White House diaries, letters, and archives to British historian Niall Ferguson, who is taking five years to write a biography. (Of a working session at Kissinger’s place in Kent one summer, he says, “I’m in Henry Kissinger’s swimming pool talking about his meetings with Mao Tse-tung, thinking, I must be dreaming.”) Ferguson claims that Kissinger wants him to write a warts-and-all biography, but Kissinger has rarely had anything but antagonistic relationships with his chroniclers.
なかなかキッシンジャー研究は難しいようだ。
at 14:30│Comments(3)│
│本の話
この記事へのコメント
1. Posted by sae 2008年03月05日 20:32
全然お会いしてませんね{悲しい}
花粉症、今日突然来ました!サイアクです。
でもバリでもちょこっとあったのが謎です{落ち込み}
今年、薬のみました!?私忘れました{大波}
なんか高度な日記だったのに・・・一段落目のみに対するコメントでごめんなさい。
花粉症、今日突然来ました!サイアクです。
でもバリでもちょこっとあったのが謎です{落ち込み}
今年、薬のみました!?私忘れました{大波}
なんか高度な日記だったのに・・・一段落目のみに対するコメントでごめんなさい。
2. Posted by 管理人 2008年03月05日 23:19
久しぶりー。
花粉は、先週半ばから徐々に本格化してきた気がするよ。この辛さは、花粉症の同志にしか分からないよね。薬を飲むとボーっとするし、どうしようか毎年迷ってるんだけど、やっぱり飲むべきなのかなあ。春は、梅がきれいになってきたなあ、と思うと花粉がひどくなり、花粉が一番きつい時に桜が咲くという微妙な季節なんだよね。
何かいい花粉症対策があったら教えて欲しい(切実)。
花粉は、先週半ばから徐々に本格化してきた気がするよ。この辛さは、花粉症の同志にしか分からないよね。薬を飲むとボーっとするし、どうしようか毎年迷ってるんだけど、やっぱり飲むべきなのかなあ。春は、梅がきれいになってきたなあ、と思うと花粉がひどくなり、花粉が一番きつい時に桜が咲くという微妙な季節なんだよね。
何かいい花粉症対策があったら教えて欲しい(切実)。
3. Posted by sae 2008年03月06日 23:38
お天気だからお外のお散歩したいなあ{音符}と思いきや、花粉でアウトですよね{ハート割れ}
どれくらいの効果か分りませんが、ヨーグルト毎日食べていたらちょっと良くなった気がします{OK}
前は皮膚にまで現れていたのに、今のとこ大丈夫ですから!来年に備えてやってみてください{笑顔}
他は布団干さないとか・・・地道な努力ですね{風邪}あとは、私は花粉症ひどくないよ!と思い込むことなど、無意味な抵抗をつづけています{ウサギ}
どれくらいの効果か分りませんが、ヨーグルト毎日食べていたらちょっと良くなった気がします{OK}
前は皮膚にまで現れていたのに、今のとこ大丈夫ですから!来年に備えてやってみてください{笑顔}
他は布団干さないとか・・・地道な努力ですね{風邪}あとは、私は花粉症ひどくないよ!と思い込むことなど、無意味な抵抗をつづけています{ウサギ}