2008年02月13日

「建築の記憶」

少し前に行った展覧会がなかなか良かった、ということをふと思い出したので簡単に紹介しておきたい。

「建築の記憶 ―写真と建築の近現代―」と題した展覧会の概要は以下のとおり。

 建てられた地から動かすことのできない建築は、実際にそこを訪れない限り見ることはできません。また様々な理由により形を変えられてしまったり、時代の変化とともに失われてしまうこともあります。したがってわたしたちの建築体験の多くは写真によるものなのです。建築家の意図を的確に反映し、表現してくれる写真により、建築は多くの人々に共有され、歴史の中で普遍化されていきます。そして写真は、時として建築家自身も気づかなかった建築の新たな魅力を引き出してくれることもあります。
 展覧会には、記録として撮影された明治期の建築写真から、建築の魅力を独自の表現で切り取った現代の写真まで、約400点を7章構成によって展示します。竣工写真のみならず、構想段階である建築の模型を撮影した写真なども展示し、建築家の構想から現実化へのプロセスも紹介します。
 本展は、近現代の日本の建築を、同時代の写真家がどのようにとらえたかを辿りながら、建築史と写真史の変遷と接点を概観する試みです。これまで語られることのなかった建築と写真の関係を見据える視点を提示し、写真をとおして、それぞれの時代の建築に対する人々のイメージを検証します。(東京都庭園美術館HP)


美術館自体が貴重な建築物でもある庭園美術館(旧朝香宮邸)は、この企画にもぴったりの場所だ。それほど詳しくはないのだが、建築も写真も好きなので今回の展覧会は全体として大満足だった。明治初期から現代まで対象としており、開国後の150年を建築を通して鳥瞰出来るのもなかなかいい。戦前までの建築にぐっとくるのは、単なる懐古趣味だろうか。失われてしまった古い建物は写真でしか見ることが出来ない。西南戦争に関する本を読もうと思っていたところだったので熊本城の写真を見れたのも収穫だった。

建築家とともに写真家も詳しく紹介されているのも、この展覧会の面白いところだ。「建築」にばかり目が行ってしまったが、後から考えるともう少し「写真」に注目しても良かったのかもしれない。三月末までの開催らしいので、興味のある方は是非。そろそろ梅が咲いて庭園もきれいだと思います。

at 23:45│Comments(0)日々の戯れ言 

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