2008年01月16日

はやる気持ち。

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「倉富勇三郎日記」という資料がある。その名のとおり、枢密院議長を務めた倉富勇三郎の日記であり、普通であれば研究者以外は見ないであろう代物だ。とにかくこと細かに書かれた日記は膨大な量であり、研究者泣かせの一冊だという。そんな「倉富勇三郎日記」を用いた一般書が昨年相次いで出版された。

どちらも、研究書とは違い軽いタッチで書かれているので、就寝前の読書にはぴったりの本だ(『枢密院議長の日記』はまだ読んでないが)。『恋と伯爵と大正デモクラシー』は、有馬頼寧の女性問題が軸になった話なのだが、それだけではなく、労働者のための夜学設立の話や、当時の華族社会、ハンセン病の問題などが組み合わされているので、ぐんぐん読み進んだ。「倉富勇三郎日記」を読み込んでいたり、戦前の日本政治を専門にしている研究者からは様々な異論があるのかもしれないが、自分は素直に楽しんで読んでいる。

次なる就寝前の読書は、『枢密院議長の日記』にすべきか『レーモン・アロン回想録1』にすべきか迷うところだ。図書館で『アステイオン』に掲載された師匠のアロン回想録の書評をコピーしたので、これを読んでから決めることにしたい。



研究の話。

二つ前の記事のコメントでも無断引用したが、ある先生に修士論文の完成を報告したところ、「胸中に漂うのは充実感か、物足りなさか、たぶん両方でしょうか。次へのよいステップになることが一番大事かと思います」というコメントを頂いた。また他の先生からは「研究者は論文を書いてナンボだと思うので、修士論文を第一歩として論文をドンドン生産していってください」と激励された。これも無断引用。

論文を書き終えたらしばらく研究を忘れたくなるのかなと思ったが、むしろ逆に、早く次の研究をしたいという気持ちの方が強い。とはいえ、三月にある研究会で発表させてもらう予定なので、次の研究に進む前に論文の不十分な点を埋める作業をしなくてはならない。年が明けてからも続々と新しい文書は開示されてくる。そんなわけで、あと半年ほどは修士論文のテーマとお付き合いしなくてはならなそうだ。

at 18:11│Comments(0)本の話 

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