2008年01月09日

馬事文化賞。

修士論文が入稿間近となり佳境を迎えているのだが、今日はその話はパスして馬事文化賞についてちょっとだけ。

馬事文化賞とは、JRA(日本中央競馬会)賞の一つとして1987年に設けられた賞であり、「当該年度において文学・評論・美術・映画・音楽等を通じて馬事文化の発展に顕著な功績のあった者(団体を含む)に授与」される。第一回は、宮本輝『優駿』が受賞している。将来、何としても受賞したい。

今日、今年の馬事文化賞が発表された(リンク)。受賞作は、木村李花子『野生馬を追う』(東京大学出版会)と城崎哲『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』(白夜書房)の二作だ。

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受賞作の概略によれば、『野生馬を追う』は、

動物行動の研究を志した著者が、家畜化以前の馬の姿を求めて、再野生化した馬の群れを観察、馬の行動の意味を解き明かしつつ、その都度生まれる新たな疑問に誘われるように、北海道・根室市沖の無人島から大西洋上のカナダの島、そしてアフリカのケニヤへ、インドへと研究の歩みを進め、再野生馬、シマウマ、ロバと対象を広げつつ行った問題提起をわかりやすくまとめたものであり、ある時は無人島で野生馬と起居を共にし、またある時はインドの漂泊民と行を共にして、馬の社会についての斬新な問題提起を行った興味深い作品。

というものらしい。「作品内容として、馬だけでなくロバなども対象としていますが、馬事文化賞の対象作品として評価して頂いて大変うれしいです」という木村女史の受賞の言葉がゆるくて面白い。

『カリスマ装蹄師 西内荘の競馬技術』は、

ディープインパクト号の足元を支えた西内荘氏にスポットをあて、馬を走らせるまでの知られざる装蹄師の仕事を描いた作品。騎手や調教師といった、競馬において人目に立つ人々ではなく競走馬の足元を護る装蹄師に着目し、競馬の奥行きの深さを世に知らしめる作品。

こちらもなかなか面白そうだ。ディープインパクトの想蹄師の話は、NHKスペシャル「ディープインパクト~無敗の三冠馬はこうして生まれた~」でも紹介されていて面白かった記憶がある(ちなみにこのNHKスペシャルは2006年度の馬事文化賞を受賞している)。

この二作とも、周りで読んでる人はいないだろう。そんなわけで、感想を聞く相手がいないのが残念なところだ。

at 23:20│Comments(2)本の話 

この記事へのコメント

1. Posted by asedaruma   2008年01月12日 00:02
あけおめ。
城崎さんのほかの本や雑誌のコラムなんかは読んだことあるけどね。
今度読んでみようかしらん。
2. Posted by 管理人   2008年01月13日 00:52
久しぶり。そうか、競馬好きの親方がいたね。
俺はどちらかというと、『野生馬を追う』の方が気になってます。

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