2007年11月15日

今週。

今週も気がつけばもう木曜日という事実にハッとさせられる。

先週は色々やっている内にあっという間に一週間が終わってしまったが、今週はまず風邪から始まった。周りで風邪が流行りだしていたので気をつけなければ、と思っていた矢先だったのだが…。九月の時のようにベッドにへばりつく生活が何日も続いたわけではなく、家で論文関係のことをやっていたので実害はそれほど無いのだが、やはり精神衛生上あまりよくない。何と言うか、身体は素直なようで、体調が良くない時に書いたものには、キレみたいなものがないのだ。

体調も良くなってきたので、サクサクっと書くものを書いてしまいたい(妄想)。

そんな妄想や願望はともかくとして…、この数日は、秋晴れと小春日和がセットになったような過ごしやすい日が続いている。今朝も抜けるような青空であまりに気持ちがいいので、病み上がりにも関わらずつい走ってしまった。



7b65e80d.jpg

なぜか家に毎月届く『三田評論』(リンク)の11月号が珍しく外交を特集していた。基本的に慶應関係者の話なので、塾外の人からすると煙たい雑誌なのかもしれないが、今回の特集は若手の学者の短い論考が載っていたりするのでなかなか面白いのではないだろうか。しかし、外交特集の号に登場しても「若き血」についてしか語っていない日本外交史専攻の名誉教授ってどうなんだろう。



『三田評論』について書いていて思い出したのだが、こういった内部関係者向けのPR誌のようなものは意外と使えるものがあったりするのだ。例えば自衛隊関係でもそういったPR誌はいくつかあって、完全に内部限りのものもあるようだが、外部の人間でも読むことができるものもある。そこには新聞等からは伝わってこない自衛隊内部の声なんかが聞こえてくるので、バックナンバーをぱらぱら見ているだけで戦後日本の安全保障研究をする上では参考になったりするのだ。

それよりはもっとオープンなものだが、ともに今は存在しない『通産ジャーナル』(後継誌『経産ジャーナル』)や『経済と外交』(後継誌『外交フォーラム』)などは、研究を進める上で重要な資料の一つになる。『通産ジャーナル』は通産省のPR誌で、政策担当者のレポートや重点政策紹介などが充実しているし、省庁の当時のスケジュールなどを確認するのに有用だ。新聞から通産省関係の記事を拾い読みするよりも効率的でいいかもしれない。

『通産ジャーナル』ほど知られてはいないが、これまた使えるのが『経済と外交』だ。外務省経済局監修で1959年から1988年まで発行されていた雑誌で、『通産ジャーナル』と同様に政策担当者のレポートが充実している。後継誌の『外交フォーラム』は学者の記事などが多く、また読み物としては面白いが研究資料としての価値は下がる。それに対して『経済と外交』は地味にひたすら政策について淡々と書いてあるため、研究資料としては使いやすいし後から読んで色々な発見があるものだ。同時期の『通産ジャーナル』と『経済と外交』を読み比べてみると、何かと権限争いをしたりすることが多い外務省経済局と通産省の職掌の違いや、特定の政策における一種の「棲み分け」が自然と見えてくる。

外交史研究をする場合、とかく当時未公開だった資料に目が行きがちだ。機密度の高い安全保障研究などの場合は事情が違うのかもしれないが、少なくとももう少し一般的な外交研究の場合は、こういったPR誌などは意外と使えるものだということが、自分の研究を進めていてよく分かるようになってきた。

at 10:10│Comments(0)日々の戯れ言 

コメントする

名前
URL
 
  絵文字