2007年10月11日

研究とは家を建てるようなもの。

研究会と院ゼミでの発表を終えて、今はしばし小休止期間に入っている。最近は寝る前にしか出来なかった読書を昼間にもしてみたり、朝の走り込みを再開してみたり、お酒を飲んでみたり、何となくゆるりとした気分である。

張り詰めて研究のことを考えていた時よりも、そんなゆるりとした気分の時の方が自分の研究のことがよく見えてくる。それが当たり前なのかそれともたまたまなのかはよく分からないけれど、とにかくよく見えてくるということだけは確かで、今の自分にとってはその事実に意味がある。

今日は常々お世話になっている二人の先生に研究相談をした。長々と中身を説明したこれまでの発表とは違って、序論と結論に絞って説明したこともあり、今まで発表した時とは違った視点からそれぞれ重要な指摘をいただいた。今週末や来週にも研究相談の予定があるので、今日の指摘を生かして修正しておきたいところだ。

研究の内容とは別にして、発表をもっとうまく出来るようにしなければならない、というのもこの一週間で気が付いたことだ。研究会での発表は原稿を作ればいいのだろう。もう一つ重要なのはレジュメの作り方だ。まず、一つ一つの言葉をもっとしっかりと検討しなければいけない。あまり長いレジュメだとそれを要約して話しても、聞き手はその細かさと長さにげんなりしてしまい実際の発表に注意がいかなくなる。A4一枚くらいで要旨をまとめたレジュメも作った方がいいのかもしれない。それから、一対一の研究相談の時は限られた時間の中で要旨を伝える必要がある。そんな当たり前のことに気が付いたのは、今後のためにも大きな収穫だ。

色々な場で発表することが出来たり、何人もの先生や先輩に研究相談をすることが出来るこの環境は、改めて考えるとものすごく贅沢なことなんだと思う。ハードルは高くなるわけだからしんどいことなんだろうけど、それも含めてとにかく贅沢な環境である。



研究というのはなかなか説明が難しいものらしく色々な例えが使われる。地図の作成に例えて研究について書いたこともあるが、外交史の場合によく使われるのは建築の例だ。

建築というと少々大げさかもしれないが、要は家を建てるということだ。家を建てるためには土地が必要だが、いい土地には当然のことながらすでに家が建っているものである。家=論文、土地=研究テーマ、ということ。売れる家を作るためにはやはりいい土地を見つけるのが何よりも大切なわけだ。とはいえ、家を建てるというのはなかなか難しいもので、一見いい土地だと思って建築を進めていったら土地が傾いていた、なんてこともよくある。あまりよくない土地でも、建築方法を工夫することでいい家が建つかもしれない。建築方法=分析の視角ということだ。土地の特性やその目的によって建築方法は変える必要がある。

この辺りまでは大きな話だが、建築方法を習得するということも家を建てるためには重要になる。一見していい家に見えても欠陥住宅では仕方がない。何よりもまずはしっかりとした土台が必要になる。土台がめちゃくちゃでは家はすぐに傾いてしまう。内装も重要だ。いい土地に立派な家を建てても、内装がめちゃくちゃだとちょっと住み手を見つけるのが大変だ。建築業者の中にも内装を中心にやっている人もいるが、研究者でも内装専門みたいな人もいる(この辺りはもう何が何にあたるのかよく分からない気がするが)。

で、自分の研究の話。家を建てるのは、最近開発が進み始めた地域(時代)。その地域の中でも意外といい土地(研究テーマ)を見つけたかなというのが最近の実感。建築方法(分析の視角)は、ずっとずっと迷っていたのだが最近ようやく決まって異論はあまりない。土台(目的と結論)はそれなりにしっかりとしたものが組めてきたような気がするが、一部に鉄筋が抜けていたりするのが見つかったりで一部は手直しする必要がある。今はそんな状況。

んー、この例だとあまりよく分からないかな??

at 19:44│Comments(0)日々の戯れ言 

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