2007年06月29日

週報。

飲んでばかりいるとブログを更新する時間が無くなるということに今週ようやく気がついた。とにかく今月は飲み会ばかりだった気がする。書ける範囲で一週間を振り返ってみると↓な感じだった。

■月曜日

 仕事を少し片づけてから、金曜日の課題文献を一気に読む。で、ついでに授業のコメントも考える。さらに、修士論文の資料も少しチェックする。月曜くらいに金曜の課題文献を読み終えていると時間的に大分余裕が感じられる。
 夜は飲み会。諸先輩方に囲まれながら、例のごとく耳年増・ビッグマウスっぷりを発揮してしまう。今の自分が置かれた恵まれた環境を実感。この夏は資料調査にアメリカに行こうと考えていたのだが、今日話していてやや考え方を修正することにした。幸いイギリスの資料はあるわけだし、ひとまず修士論文は日本で手に入る資料で書こうと思う。

■火曜日

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 朝から晩まで大学にいた一日であった。午前中は語学&授業範囲の読み返し&FRUSの読解で終了。授業は三限だけで、"The End of the American Era"の輪読が今回でようやく終了。この授業は残すところあと一回だ。授業後は友人としばしコーヒーを飲み、その後は木曜日のプロジェクト科目の課題文献を読むことに専念した。数十年にわたって政治思想史の研究を続けてきた大先生の集大成的な二冊の本が課題文献だけに非常に読み応えがある。
 気が付けば10時半で、腹も空いてきたのできたので帰途に就く。バイト&家庭教師がある関係でこういった生活が最近出来なくなってきているが、この毎日が基本的には理想だ。もっとも、授業関係でやることが多く研究に手が回らなかったのは致命的だが…。で、その埋め合わせを夜やっていた結果が↓。

■水曜日

 火曜日の帰宅後に色々とやることをやっていた関係で起床が遅くなってしまった。だけではなく二度寝をするという最悪な一日の始まり。家庭教師が夕方ある関係で今日は大学にはあまりいなかったのだが、それでも5時間フルにやることは出来た。今日はずっと研究関係に専念できた。これでは短いのが大学生と違ってつらいところだ。真面目に研究をすればするほど「金ない、モテない、時間ない」の三重苦に陥るのが大学院生だから仕方がないのだが。
 で、家庭教師に行きその後は中国語の外国語学校の友人と久しぶりに会って飲む。恵比寿の中国料理屋だったが、これがなかなか旨く大満足。一年ぶりくらいに会っても違和感がないのはいいものだ。
 が、帰路についてショックな出来事が起こる。渋谷に置いていた自転車が「放置」として撤去されていたのだ。まあ確かに違法駐輪ではあるが、11時過ぎに置いた自転車を12時に撤去するというのはやや厳しい。渋谷も駐輪に厳しくなってきたので、どうしようか考えてみるも妙案は浮かばない。

■木曜日

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 木曜日は授業の日だ。どうにも研究のための時間が取れないのだ。ニ限は国際政治論特殊研究。アイゼンハワー政権のFRUSの対NATO政策(1958年から1960年)を輪読している。今回の範囲は、フランスが地中海艦隊をNATOの指揮下から離脱させるという事件が大きなテーマになっている。これに関係する研究書を読んでいて、なるほど資料はこういう感じで使っているのか、と考えさせられる。資料というのは深めればどんどん深くなっていくが、それだけでは見えてくるものも少ない。むしろ幅広く資料を見ることによって見えてくるものもある。これは研究の視角によって変わってくるのだろうが、実際に資料も見て研究も読んでみるとなかなか面白いものが見えてくるものだ。

 三限はなく、四限は基礎演習?。プロジェクト科目の課題文献が終わりそうになかったので出ないことも考えたのだが、ぎりぎり間に合ったので参加することにした。今日は「日本を対象にした議会研究」が直接のテーマだったが、授業の最初の方はより幅広く日本政治研究について触れていた。この分野の話は学部二年から三年の頃にちょこちょこ読んでいたので懐かしい。『レヴァイアサン』第一世代+アメリカの数人の研究者が批判的に紹介されていた、ということで分かる人にはどんな話かすぐに分かるだろう。

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 五限はプロジェクト科目(政治思想研究)。課題文献は上記の二冊だが、やや左側はデザインの関係で分かりにくいかもしれない。今回はいつもとはやや形式が異なり、ゲストにこの二冊の著者をお招きしての書評研究会だった。膨大な勉強量に支えられたものだと思うが、この二冊で展開されている議論はかなり「通説」とは異なるものである。まさに「○○政治思想史」(○○には著者の名前)といったものが展開されているのがこの二冊の本であり、今回は読んでいて非常に楽しかった。もっとも、国家が前面に出てくるようになり、普遍的なヨーロッパといったものが存在しなくなる時代に関しては両著ともうまく説明出来ていない気がした。言い換えると、著者の設定する分析視角と仮説は現代を説明するためには作られていないのかもしれない。
 授業後は懇親会があり、授業ではお聞きすることができない様々な話を聞くことができた。とりわけ研究にも投影していると思われる考え方や根本的な「好き嫌い」といったものを聞けたのはとても面白かった。

■金曜日(今日)

 朝から夕方までは仕事仕事仕事。それだけだとつらいのだが、仕事でやっていることが自分の研究にもある程度繋がってくるので面白いし、休み時間などに色々と研究関係の雑務が出来るから充実している。とはいえ、いやだからこそか一日終わるとどっと疲れが出る。社会人は大変なんだろうなあ、とつくづく感じる。

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 で、仕事が終わったあとはGRIPSでの授業へ向かう。今日読んだ本は、中島信吾『戦後日本の防衛政策』(慶應義塾大学出版会)だ。この本は、基になっている博士論文をまず学部生の時に読み、次は本が出た直後に読み、その後昨年のこの授業でも読み、さらに今回も読み、と都合四回読んでいる。ちなみに今回も昨年に続いてゲストに著者をお招きしての授業だった。
 基本的な感想のようなものが毎回変わるわけではなく、その点はこの本が非常に堅実であることの証左なのだと思う。それでも自分が防衛政策の歴史を少し辿ってみたり、様々な研究を読んだり、元自衛官や防衛官僚のオーラル・ヒストリーを読んだりして知識が付いてくるとより専門的な感想を抱くようになってくるのも確かだ。ちなみにあまりマニアックな話をしても仕方がないので、そういった話は授業では割愛したのだが…。
 なぜかは分からないが、歴史研究に必要な堅実さと面白さの両者を求めて「格闘」することが、自分の大学院時代のほとんど全てになるんだろうなー、と今日の授業を終えて感じた。

 授業後ちょっと飲みに行って一日が終了、というよりも一週間が終了した。

at 23:55│Comments(0)日々の戯れ言 

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