2007年04月26日

超多忙。

朝から夜までフルスピードで駆け抜けた一日。



2限:国際政治論特殊研究

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今日はゲア・ルンデスタッド『ヨーロッパ統合とアメリカの戦略』(NTT出版)の三分の二ほどをテキストに使った、導入的な授業だった。多忙につき詳しい本の紹介はしないが、この本はなかなかいい本だ。要所要所には資料をしっかりと用いながらも、全体としてはコンパクト、そしてコンセプトに沿ってしっかりとまとまっている。日本の歴史家が書くもので、ここまですっきりしたものはなかなか見ることが出来ない。出版形態的には、こういった本が新書形式で出てくるようになればいいと思うのだが。

さて、問題はそのコンセプトだろう。これは先生が最後にコメントしていたことだが、著者を一躍有名にした"EMPIRE" by Invitationはヨーロッパの姿勢に力点が置かれている。しかし本書、"EMPIRE" by Integrationはあくまでアメリカの対欧政策が主要なテーマだ。そうなってくると、アメリカの政策に潜むアンビバレントま側面がこのコンセプトからは抜け落ちてしまう可能性がある。ふーむ、なるほど、と感じたところで授業は終了。

連休明けからは、FRUSがテキストになるのだが、次回はPrefaceだけ。あのPrefaceから議論できることなどほとんど無いような気がするのだが…。どうなるのだろう。

4限:基礎演習?

比較政治学の第二回。今回は「先進国を対象とする比較政治経済学について」。

前週の授業では、やや否定的な文脈から「最近は比較政治学と比較政治経済学もごちゃごちゃになっている」とゲスト・スピーカーの先生は言っていたのだが、今週のテーマは前述どおり。う~ん、複雑。

今日は、参考文献目録が充実した教科書を一つ紹介した上で、そこに載っているもの載っていないものの双方を踏まえつつ、時系列的に先行研究を紹介する形式だった。良かったのは、Political Economyとはどういった学問かという大きな話を最初に少しだけして、あとは具体的な本の名前や研究者を挙げて、その研究が出てきた背景、その議論の受け取られ方や問題点、といったこと詳細に説明する、という形式だ。学生の理解、「入り口」としての授業の主眼点を考えても、今回の形式の方はいいのではないだろうか。

5限:プロジェクト科目(政治思想研究)

この授業で、今日が発表担当だったことが今週の多忙さの大きな要因になっている。この授業でやっていることは、自分にとっては半分くらいは趣味でもある。普段はいい気分転換になるのだが、今回の場合は他の授業や自分の研究とはかなり異質な知的思考が発表担当だったことで必要になった。

発表レジュメを載せてもいいのだが、それだとかなり長くなってしまうので省略。

講義テーマだった「南原繁と丸山眞男」にゲスト・スピーカーの先生を加えて、まずその社会的背景・思想的背景・研究の主要テーマを比較をし、その上で各々の「国(くに・国家・国民…etc.)」に対する考え方と、国際政治における国家に対する考え方を比較しつつ論じた。

この発表の準備作業では、もちろん比較対象の三者の書いたものを一番読んだわけだが、そのほかで一番参考にしたのは、昨年の刊行時にもこのブログで紹介した、酒井哲哉「国際政治論のなかの丸山眞男」『思想』2006年8月号、だ。酒井先生の研究は他の人とはちょっと別物だ、というかレベルが一つも二つも違うすごさを感じる。

と、今回は「国(くに・国家・国民…etc.)」に対する考え方と、国際政治における国家に対する考え方に注目しつつ発表したのだが、授業中に先生が指摘していたように、ゲスト・スピーカーの先生のすごさは自分がやった文ような脈からの分析とは異なるところにあるのだと思う。この点は自伝を読んで自分も感じたことなので、そのうち時間がある時に本を紹介しつつ論じてみたい(いつになることやら)。



いつもならば、ここで今日はなかなか疲れたな、とひと休みして明日の授業の準備を大学でして帰宅するのだが、今日はここでまだ半分が終わったばかりだ。授業後は渋谷に移動して、サークルの新歓コンパに参加した。

いつの年も元気のいい一年生というのはいるのだが、それがうちのサークルに来るかどうかは年によって全然違う。が、今年は集中してうちのサークルに来ている気がする。学部も例年以上にバラエティに富んでいるし、知的なハングリーさが満ち溢れているから、こっちも刺激を受ける。とはいえ、今年は例年以上に、新入生の「知的変態」率が高いような気がする。それはそれで面白いのだが、普通の子(知的変態ではない子)が入ってこないのではないかと心配してしまう。まあ、普通の子も一年も経てば立派な知的変態予備軍になるのがうちのサークルなのだが。

「入院」後は、こうやって飲み会にたまに顔を出したりOB会を手伝ったりとかする程度で、勉強会なんかに行くわけでもないのだが、それでも出身サークルの行く末は気になるところだ。あまり行き過ぎてもただのウザいOBになってしまうので、「金は出すが口は出さない」「文句は言わない」「聞かれればアドバイスはする」ということは守っていこう。



まだまだ終わらない。明日の授業のコメントの手直しが終わっていないので、やらなければならない。いつもは金曜の午前中にそれをやるのだが、明日は朝から夕方まで仕事なのでそういうわけにもいかない。そういうわけで、今夜は長い夜。

at 23:59│Comments(0)日々の戯れ言 

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