2006年09月12日

9.11から5年と1日。

今日は9月12日、つまり昨日で9.11テロから5年ということだ。

去年の7月にロンドンのテロが起こった日に次のように書いていた。

9.11が起こった時、俺は高校3年生。夜、ニュースを見ていた、そして「あの映像」を生で見た。翌日、高校にはある種独特の雰囲気があった。どの授業でもテロの話に。生まれてこの方平和そのものだった俺達が「戦争」を初めて身近に感じた、といったところだろうか。後知恵ではなく9.11の前と後で違う空気。何と言っても、俺の担任(60年安保世代・左翼・平和主義者)は事件後間もなく、ショックで10日程高校を休んだ。でも9.11は俺にとってリアルではなかった。3000人が死んでも、日本人が26人死んでも、馴染みのないニューヨークという場所。生まれてから一歩も海外へ出たことのない人間の限界? じゃあ東京でテロが起こればそれで何かが変わるのだろうか。

とはいえ、俺達の世代にとって9.11の衝撃は何にも代え難い。友人や後輩の中には、9.11をきっかけに政治を学ぶことになったという声が少なくない。大学1年の時、サークルの論文集の統一テーマが「テロと国際政治」となったことも至極当然のことだったのかもしれない。ちなみに俺は9.11テロ後のブッシュ政権の対外政策をABM条約の脱退との関係から分析した。そんな俺達にとって「テロ」とは他の言葉とは違う響きがある。


この感覚は何にも変え難い、と思っていた。

でも、時間はその感覚を容易に変えるものらしい。自分自身の感覚もそうだし、社会の感覚もそうだ。あの戦争から61年が過ぎた今、あの戦争に対する感覚も大きく変わっているように。

去年の9月11日に総選挙があり、自民党は圧勝した。去年はこのニュースが氾濫し、9.11を振り返るという空気は日本にはあまり無かったように思う。

9.11の後には、アフガン戦争があり、イラク戦争があり、9.11の評価も大きく変わっていった。

来年の今日はどう思うのだろうか。

at 23:27│Comments(0)エッセイ風 

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