わくわく。またディープか…。

2006年06月23日

ふー。

27日(火)の参加者への告知!

集合時間:18時20分
教室:慶應義塾大学三田キャンパス108教室

事前に準備して貰うレジュメについて

事前にレジュメを用意して欲しいということは以前アナウンスしたとおりです。前日までに送って貰えれば、事前にこちらで人数分印刷しておきます。量はA4で1枚。3点程度の「議論したい点」や「疑問点」、「質問」、「批判」、「感想」を用意して下さい。その際、出来る限り著者の意図に内在的な視点を意識してもらえると有意義な議論に繋がると思います。これだけでは分かりにくいですが、要はゼミ形式における授業の討論者のつもりでレジュメを作ってくれ、ということです。もちろん、気合の入れ方は各自にまかせます。そもそも、そんなにしんどくしても楽しくないので、楽しめる範囲で作ってきてもらえれば十分です。なお、時間の関係上出してもらった議論の全てを取り上げることは出来ないので、その点は悪しからず。

何かあれば連絡ください!




昨晩から徹夜でレジュメ作成&W杯観戦、ちょっとだけ寝て午前中はバイト、再び仮眠して授業というハードな一日。試合後の中田の姿にはぐっときてしまった。やっぱりスポーツを本気でやっている人間は無条件にかっこいい。それにしても、まさかチェコまで予選敗退とは…。

来週は発表がいくつかあってちょっとハードなのだが、とりあえず今日で英語地獄は脱出したのでひと段落。

6限、日本外交(GRIPS)

今週は著者に加え、先生の知り合いの研究者も来ていたのでさらに贅沢に…。今日の本は英語だったので、細かなニュアンスが自分にはしっかりと分からずもどかしかった。が、それなりには読めていたのかな~。うーん、難しいところだ。これまた先週に引き続き書評。

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Liang Pan,The United Nations in Japan's Foreign And Security Policymaking, 1945-1992: National Security, Party Politics, And International Status (Harvard University Asia Center)
 第二次大戦後の国際政治を特徴付けるものの一つとして国際連合がある。その機能や実体については様々な議論があるとしても、国連には一定の存在感や役割が確かに存在していた。しかし、これまで国連をめぐる日本外交が本格的な外交研究として取り上げられることはほとんどなかった。また、取り上げられるとしても今日的な問題意識に沿ったものであり、歴史的に日本と国連の関係は取り上げることはほとんどなされてこなかったのである(数少ない例外としてラインハルト・ドリフテ『国連安保理と日本』が挙げられよう)。1945年から1992年までの日本の対国連政策及び国連をめぐる国内政治を取り上げて内外の外交文書を中心に資料を渉猟して分析している本書は、このような研究状況を大きく塗り替えるものである。また日本外交研究が二国間関係とりわけ対米関係に集中してきたことを考えると、本書が日本の対多国間外交を分析している点も重要であろう。巷間、日本は多国間外交に消極的でありばら撒き外交しかできない、などと言われるがそれは事実なのだろうか。こういった問題の一端に本書は答えてくれる。このように今後の日本外交を考えていく上でも大きな意義が本書にはある。あくまで抑制された筆致で、国連の過大評価をせずに冷静な眼で国連を観察する本書の姿勢には高い信頼感を読者に与えるだろう。
 また本書の各部分それぞれについても興味深い点が数多く含まれている。各部の概要を紹介しつつそれぞれ見てみよう。日本の安全保障政策を軸に対国連外交が分析されている第一部では、これまでそれほど注目されることが無かった日本の国連における試みや努力が取り上げられている。スエズ危機やアルジェリア危機、国連財政危機などで日本が積極的な働きかけを行っていたことは非常に興味深い。日本国内の政党政治における国連を取り上げている第二部では、占領期から1992年の国連平和協力法が成立するまで幅広く日本国内政治を国連という焦点を当てて分析している。第二部がとりわけ興味深いのは、国連を巡る論争に注目したことによって、外交政策に関して分析対象としての取り上げ方が難しかった野党がうまく分析対象としている点である。日本の国際的地位の模索と国連について取り上げている第三部では、敗戦国としての特異な地位からスタートした戦後日本が国際的地位の模索を国連を通して行った過程が描かれており、ここもまた興味深かった。
 以上のように本書を評価した上で、構成上の疑問を提起したい。それは、第二部と第三部の主題が明確なことと比較して第一部は通史的に対国連外交を取り上げているためその主題がやや分かりにくかった、ということである。適切な受け取り方ではないかもしれないが、本書を一読した際に「第二部と第三部から漏れた部分を第一部で取り上げている」というように感じたのである。本書は日本と国連の関わりを、が示すとおり安全保障・政党政治・国際的地位から取り上げている。これが前述したような各部の主題となっている。おそらく日本外交史の文脈でもっとも重要なことは第一部で取り上げている安全保障である。日本が安全保障を考える際に国連をどのように考えるか、基軸である日米安保と国連がどのような関係にあるのか、こういった日本外交の大きな課題がここにあるからだ。しかし、本書の記述からはむしろ政党政治や国際的地位の模索といった位相でこそ、(意図的ではないにせよ)国連が興味深い役割を担ったことが見えてくるのである。第一部では安全保障そのものというよりは、スエズ危機、レバノン危機、国連財政危機といった国連での懸案に日本が対処する過程が描かれており、それが日本の安全保障とどのように結びつくのかは自明ではない。とはいえ、このような構成上の問題は実は戦後日本にとって、もしくは戦後国際政治にとって国連がある種の矛盾を持った存在であったこと、または日本の安全保障の模索そのものが矛盾を持っていたことを反映しているといえるのかもしれない。第二部は"The UN and Japanese Party Politics"、第三部は"The UN and Japan's International Status"と主題どおりの題名であるが、第一部は"The UN and Japan's Struggle for Peace and Security"である。戦後日本の安全保障政策と国連との関わりには、'struggle'という単語を題名として加えざるを得ない一面が確かに存在していたのかもしれない。

at 23:49│Comments(0) 本の話 

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