2006年05月23日

一仕事終了。

相変わらず疲れがたまる火曜日。授業が続くとしんどい。

2限、地域研究論特殊研究?

テキスト:ジェームズ・リリー『チャイナハンズ』(草思社)

22393c23.jpg

一昨日の書評でも取り上げたが、とにかくエピソードに溢れ面白い読み物。授業では、1980年代の中台軍事バランス、天安門事件などの議論に。

3限、国際政治論特殊研究

テキスト:John W. Kent・John Young, International Relations Since 1945 : A Global History
Chapter2 : Two World East and West, 1945-1948

8ebea0d1.jpg

発表(討論者)担当。一応3つの議論を用意したのだが、ここでは重点を置いた1つを紹介。

個別研究と通史

 国際関係史や外交史の個別研究に対して「これが足りない、こういう要素もある」と批判することは有益なのだろうか。基本的に、個別研究はある一定のテーマに対して一定の分析視角から分析することにその目的がある。つまり包括的にある事柄を理解するというよりは、ある事柄の一部分に関し、またはある視角から分析することこそ個別研究の目指しているものである。このような個別研究に対する有意義な批判とは「これが足りない、こういう要素もある」ではなく、分析視角に内在する問題を指摘することであり、その実証の達成度に向けられるべきではないだろうか。
 一方、本書のように国際関係史の世界でも数多くの通史や通史的研究が存在している。個別研究が個別部分での実証性や分析視角が問われることに対して、通史では全体としてのバランスや位置づけこそが問題となる。もちろん通史においても個別部分の正確さが問われることを否定しているわけではない。ここで強調したいことは、通史の目的がどこにあるかということである。ここには様々な考え方が存在するだろう。例えば、初学者向けに最低限の知識を与えることが通史の役割であるということも出来るだろう。しかしここではより研究的な意味に注目したい。通史は様々な領域を対象とした個別研究のマッピングを行い、基本的には時系列に沿った上でマッピングを行うことにその意味があるのではないだろうか。同時に個別研究から提示された視角を整理しその評価を行うことも目的といえる。例えば冷戦研究の観点から本書を読むとこういった通史の役割が明らかになるだろう。また通史は、個別研究が見落としがちな横の連関の重要性を強く意識していることも重要である。

あとの2つは、本章及び前章で示された各国の政策姿勢(?)についてと、日本がこの時期には本書で描かれるよりも重要であったのではないかということ。前者はともかく後者に関しては舌足らずであった。先生の言葉を借りると、日本というよりも太平洋の国際関係の重要性、といった方がよかったのかもしれない。自分の言いたいことを効果的に伝えるためにはどういった言葉を使えばよいのか、ということを実感させられた。

個別研究と通史、ということについてはこの本を読み始めてから漠然と考えていた。この点を明確にしないと議論がしづらいし、何より論点がぶれやすいのではないかと思ったので討論者として挙げてみた。上の文章に自分の伝えたいことは大体書いたんだけど、やっぱり舌足らずというか表現がよくなかった。例えば一番初めの通史に対する批判について。「これが足りない、こういう要素もある」というのはあまり効果的な批判ではないと書いたんだけど、もしそれが筆者の問題意識に内在する問題だとしたらそれを指摘することは非常に重要である。この点も先生に指摘されてしまった。まだまだ修行が足りません。

この問題は個人的にはとても重要なので期末レポートでもう少し詳しくまとめてみることにしようと思う。

5限、国際政治論特殊研究

テーマ:アメリカからみた東アジア共同体

質問はするものの基本的なスタンスが聞き手になってしまうこの授業。今日もまあそんな感じ。第二次大戦直後、冷戦後、9.11後までカバーといった感じで3人の発表がうまく時代順になっていたので分かりやすかった。最後の発表は院ゼミの先輩なのだったのだが、やはりアメリカの対アジア観は対中国観の従属変数なのだろうか。ふーむ。

at 23:47│Comments(2)アウトプット(?) 

この記事へのコメント

1. Posted by asedaruma   2006年05月25日 01:35
タイトルが「心音風景」になっとりますね。
ちょうどこの日記が書かれた日はサンボマスターを追っかけてなんと宇都宮まで遠征にいってました。
一人旅も悪くないですね。
恵比寿でも渋谷でも見かけた二十代中頃の女性に声をかけられました。
別にときめきはありませんでしたし、モッシュ中に残念なことにもなりませんでした。
ちなみに顔はまあまあ。
それから最近仕事を始めました。
インターネットの放送なんですが、ノーギャランティでございます。
いつになったら稼げる事やら。
2. Posted by 管理人   2006年05月27日 11:40
「心音風景」は名曲というか歌詞がいいよね。ブログの題名としても何となくいいし当分はこれでいこうかな。もっともこのブログにゃ全然俺の心音風景は出てこないけど。
親方の5月はサンボのLIVE中心に回っているんじゃあないかい? と思うくらいに行きまくってるね。贅沢だ。モッシュ中に残念にならないのは中途半端な大人だからなんじゃないか、と『アフロ田中』を読みつつ思うね。
ついに仕事が始まったみたいで何より。たまにゃやる気出すのも悪くないぜ。それにしても周りが立派に稼いでいると、稼げん俺らの肩身が狭い。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字