2006年01月24日

書き終えてから…。

飲んだり飲んだり飲んだりしているうちに、どんどん時間が過ぎていく。

論文を書き上げてから貴重な文献を手に入れるというのはよくある話。そんな一冊↓

西廣整輝『湾岸戦争と日本の対応』(社会経済国民会議)
昭和63年から平成2年まで防衛事務次官を務めた西廣整輝防衛庁顧問の講演会記録。小冊子で60頁弱ではあるが、後の樋口レポート作成でも重要な役割を果たした筆者が湾岸戦争前後の国際情勢をどのように認識していたのかを理解することが出来る重要な一冊。国際情勢認識としては、冷戦体制が予想以上のスピードで変化したこと、地域紛争の頻発は冷戦終結前から予想できたこと、を強調している。資料的な意味で重要なのは、防衛事務次官の立場から見た湾岸戦争前の日本の対応の問題点だろうか。とりわけ、筆者は情報収集力の無さを嘆いている。もっとも、ここでは「アメリカは対イラク戦争を早期に想定していたが日本は予想できなかった」ことなどが挙げられているが、アマコスト元駐日大使の回顧録によればアメリカ側の情勢認識や援助の申し出などは非公式に逐一、小沢自民党幹事長、栗山外務事務次官には伝えられていたという。この辺りの、認識ギャップはなかなか興味深い点だ。湾岸戦争時の日本について考えるうえでは外せない一冊。

今回の卒論は、結局野党を中心に見たからこの本が直接役に立つことは無かったんだろうけど、やっぱり書き上げる前に欲しかった。SFCの図書館から届いたのがちょっと遅かった。

at 23:15│Comments(0)本の話 

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