2005年11月24日

休日、ちょっと仕事。

怠惰な一日。ちょっと朝寝坊、くるりのニューアルバムを流し、だらだら本を読んだり体を動かしたりしているうちに家庭教師の時間に。終了後はまた同じ。今回のアルバムはかなりいいです♪ ハイロウズショックから少しだけ回復。

朝、だらだらしながら読み終えた↓。これは卒論からの逃亡のつもりだったんだけど、それなりに参考になったな~。

高坂正堯『現代史の中で考える』(新潮選書)
本書には、大英帝国衰亡史に関する講演、天安門事件やソ連解体など同時代に起こった様々な出来事に関する講演、そして「日本」に対する考察などが収められている。同時代に関する講演は新潮社の社内勉強会でのものであり、筆者の没後でなければこうして刊行されることはなかったのかもしれない。またイギリス史に深い造詣を持っていることは広く知られていた筆者の大英帝国論もこういった形で刊行されなければ読まれることは少なかったかもしれない。その意味で、五百旗頭真が本書に「奇跡の書」と推薦文を付けているのも納得がいく。もちろん15年前の同時代分析であり今になってみれば、天安門事件後の中国のように予想が外れている点もいくつかある。しかし、筆者がどのように考えてそういった結論を出したのかというプロセスには深い含蓄がある。また、共産主義を「楽観主義と合理主義の極致」と評したり、東京裁判について「忘れること」というあたりは、非常に納得させられる。

戦後五十年にあたって、われわれは東京裁判を完全に忘れるべきである。それも日本だけが悪かったとする東京裁判史観だけでなく、東京裁判が間違っていたという批判も共に忘れられなくてはならない。大体、悪い議論に反発してもよいものは生まれない。

この主張はとても深い。が、この講演から10年経った今の日本はむしろ筆者の考えとは逆に行っているような気がしてならない。ここで取り上げたのは本書のごく一部である。本書には随所にこのように考えさせられる「言葉」が溢れている。

at 22:46│Comments(0)本の話 

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