2005年11月21日

「脳=筋肉」→活性化。

脱線、といっても事故に巻き込まれたとかいうことではない。卒論ロードからちょっと脱線した一日。ある友人が、脳みそも筋肉だから鍛えれば強くなるし鍛えないと駄目になる、といったようなことをブログに書いていたが今日はそれを実感。頭の色々な部分を使ったからか、脳が活性化した気がする。何かに偏った鍛え方ももちろん必要なんだろうけど、学部生にとっては広く色々な「筋肉」を鍛えることが大切なんだろう。

卒論関係の本も読むことは読んだが、今日は先週発売された『アステイオン』、同じく先週送られてきた『国際問題』などを読み込み、さらに総合誌&映画雑誌&音楽雑誌&ロッテ優勝特集の『Number』などを読んだ。活字に偏っていることは間違いないが、「入院」する以上それは仕方ないだろう。その後は家庭教師。夜寝る前には「虎の尾を踏む男たち」をまた観る。勧進帳がどういった話かをちゃんと理解してると、面白さが全然違うんだろう。日本の古典芸能もはまれば面白そうだ。ま、その前に黒沢映画をとにかく観ることにしよう。

こんな感じで、色々とした一日。何となくやる気が上がった気がします。

今日読んだ『アステイオン』は、サントリー文化財団が関わっている総合誌の1つ。今は半年の1回の発行なのだが、統一テーマについて、様々な角度から豪華な執筆陣が論じている。先週のある授業で先生が薦めていたが全面的に同意。今回の「米中関係」、前回の「憲法改正」共にとても興味深い論考が数多く掲載されていた。今回は指導教授が「「名誉」の政治史」という書評論文を書いていた。前期の西洋外交史特殊研究?で読んだ『女王陛下のブルーリボン』について10頁にわたって論じている。通貨の歴史や国際機関の財政などについて研究をしつつ、「名誉」の政治における役割などに注目している学者は他にいるのだろうか。この書評論文はお薦めです。

日露戦争関係の本の書評が朝日新聞に載っていた、時間が出来たら読んでみようと思う。

たまには卒論関係の書評も↓

北岡伸一『日米関係のリアリズム』(中央公論社)
筆者は、現在国連次席大使としてニューヨークに赴任中の北岡伸一。本書は、筆者が1990年4月~1991年10月の約1年半の間に発表した論考を集めた論文集だ。まえがきで「これらの文章の背景にあるのは、冷戦の終焉である」(?頁)と述べているように、冷戦の終焉という状況で日本は何をすべきかが本書の主題である。収められている論考はいずれも「歴史を振り返りながら現在を考える」という方法論で書かれており、現代を考えると同時に過去をも考えている点が本書の面白さであろう。筆者の主張は、本書のまえがきに端的に記されており、また本文でより詳細に展開されているのでここでは詳しく紹介しないが、一言で表すとすれば、非軍事主義を排したリアリズム、と形容出来よう。そしてその具体的な方法として「日米提携の選択」を説いている。興味深いのは、このような主張をしている本書の論敵が「左の絶対平和主義」に置かれている点だ。このような筆者の主張を現在(2005年)の日本におけば、「左の絶対平和主義」が弱くなっているためその論敵は「右のナショナリズム」になるのではないだろうか。本書は、米ソ対立は解消したように見えるが(ソ連崩壊が起こる前であり)その後どうなるかが不透明であった「冷戦終結期」の論考を集めたものである。このような環境において「日米提携の選択」が説かれた意味は大きいといえるだろう。

at 23:05│Comments(0)本の話 

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