図書館うろうろ。ふぃー。

2005年09月13日

大学うろうろ。

大学にこもって、ゼミ合宿の問題の仕上げ。資料を作ったり細かいとこを直したり。図書館からロースクール棟、生協と色々なところをうろうろしながら作業した一日。が、自分のレジュメ作りには進めず。

この夏休みの回顧録ブームにのってこんな本まで読んでしまった↓

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不破哲三『私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言』(新潮社)
インタビューを元に構成された共産党議長の回顧録。長年にわたって国政で活躍してきたものならではの面白いエピソードが紹介されている一方、共産党らしく党の「公式史観」「公式見解」が本全体に一貫している。色々な読み方が出来る本だが、他の人間のレンズを経ていない共産党の自己認識はなかなか興味深い。とはいえ、人間である以上自分たちの無謬性をあそこまで主張出来るのはやっぱりおかしい、と疑って読んだ方がいいだろう。例えば、70年代の国会にある種の活気があったというのは貴重な証言であるが、共産党は80年代以降国会内で完全に孤立していたことを考えるとこれもそのまま受け取ることは出来ない。一般に回顧録は読み手に相当程度の知識を要求するものであるが、本書からは特にそれを強く感じる。

at 20:57│Comments(0) 本の話 

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