一転して。京都で会いましょう。

2005年08月23日

六本木→三田。

本&論文を求めて六本木から三田へはしごした一日。六本木行きの目的は、政策研究大学院大学(GRIPS)の図書館に所蔵されているオーラルヒストリーを読むこと。オーラルヒストリーは品切れのだと大学の図書館に入れて貰えないのでこうやって何日か六本木通いをするはめに。それにしても六本木という街は…なんか変。午前中はけやき坂のTSUTAYAと一緒になっているスタバにいたんだけど、一時客の8割が外国人か業界人(午前中のテレビでよく「このライオンの歯磨きいいですねー」とかやってる人とか)、どう考えても歪んでる。ちなみに今日の目的は↓

『栗山尚一オーラルヒストリー:湾岸戦争と日本外交』(政策研究大学院大学)
1989~91年に外務事務次官を務めていた栗山尚一のオーラルヒストリー。栗山のオーラルヒストリーはもう1冊あるが、こちらは事務次官時代のみを扱っている。栗山自身は冷戦終結後の日本外交の指針を考えねばならない、という問題意識を持ちながらも、結局自分の事務次官時代は湾岸戦争にかかりきりだったと述懐している。湾岸戦争時の日本国内の混乱を、外務次官はこう見ていたのかと考えると面白い。栗山は当時も今も「日本のシヴィリアンコントロールに対する不安がある」と自分の安全保障観を説明している。自身のイデオロギーと政府としての決定の間の「揺れ」のようなものが行間に読める。栗山の前任の次官・駐米大使である村田良平氏との違いがなかなか興味深い。栗山の著書『日米同盟 漂流からの脱却』と併せて読むといいだろう。

あー、これって卒論の方だ。今は1970年代をやらねばならないのに、どうもうまくいかない。ということで、三田へ移動し図書館で論文コピー。

at 22:53│Comments(2) 本の話 

この記事へのコメント

1. Posted by (元)政策研オーラル関係者   2005年09月07日 17:42
 オーラル・ヒストリーでgoogle検索をしていてこちらに辿りつきました。
 三田の図書館にはまだまだ政策研の速記録が揃っていない感があります。以前、寄贈は受け付けない、と聞いたことがありますので、ぜひ収蔵希望を出されて、多くの速記録を読んで見て下さい。
 来年はぜひ、「夏の学校」へお越し下さい。
2. Posted by とりとり@管理人   2005年09月08日 18:55
>(元)政策研オーラル関係者様
コメントありがとうございます。基本的に読みたいもの(主に元外交官や政治家関係)については全て収蔵希望を出しているのですが、めぼしいものは品切れとの回答が多く、やむを得ずGRIPSに通っている次第です。努力の甲斐あって5、6点は三田の図書館にも入ったのですが…。オーラルヒストリー「夏の学校」は、日程の都合上応募を見合わせました。来年は是非参加したいと考えております。

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