2005年07月26日

夏休み、蝉、台風。

今日から、正真正銘夏休み。昨日まではいなかった蝉が、大学でもジージーいっている。アブラゼミか。んで、今日は台風が来るらしいのだが、大学へ電話帳みたいなオーラルヒストリーを何冊か返すため。

先週から箸休め的に読んでた本を一気に読み終える↓

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的場昭弘『マルクスだったらこう考える』(光文社新書)
マルクスが廃れた(?)21世紀において、「マルクスまだまだ使えるよ」というメッセージをマルクス研究者が発した、というのが本書の概要。新書ということで読みやすいし、現代思想の概説としては分かりやすくていい。が、やっぱり違和感が多々ある。「私的所有という構造そのものを無効化する」とか、マルクス主義を前提としない人たちにとっては「何で?」といったものだろう。あまりにもマルクス主義的な、というか左翼的な価値観を前提とし過ぎているような…。あと、日本が全然出てこない。最初に21世紀の東京をマルクスはどう考えるか、ということが出てきて、最後にアジア諸国との歴史問題が少し出てくるだけ。オリエンタリズムなんかを出して、西欧の「偏見」を指摘しながら、じゃあ日本はどうなんだ、ということについては触れない。思想というのものは、やっぱりその社会のコンテクストで理解されるもの、だとしたらもっと日本社会に引きつけないと、西欧で作られたマルクスの考えをそのまま東洋に当てはめるだけになってしまう。なんて不満をたらたら書いたが、分かりやすいし、共産主義に馴染みのない人間にとってはそれに触れる適当な本といえるんだろう。

↑を読み終えた後は、再びオーラルヒストリー。遂に出た2巻本、しかも冷戦終結までいかない(涙)

明日は、ゼミで海へ行く予定。晴れたら海で遊ぶ、時化てたら海辺で遊ぶ。

at 22:14│Comments(0)本の話 

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