2005年07月25日

またまたスターウォーズ。

三日連続スターウォーズ。今日は「スターウォーズ ジェダイの帰還」(エピソード?)。いやいや、最後まで観てすっきりしました。一応、今日でスターウォーズは終了。ハリウッドもなかなかいいもんだね。

そういえば、今日の2限の政治理論史?で試験は終了。今回の試験は3つとも適当な答案になってしまった。やる気がほぼゼロだから仕方ない。

2限終了後、六本木にある政策研究大学院大学(GRIPS)へ向かう。埼玉大学の政策研究科が前身の国立の大学院で、オーラルヒストリーをCOEプロジェクトとして昨年度まで5年間にわたって実施していた。今日は、もう在庫切れで図書館に入れてもらえなかった、オーラルヒストリーを読むために行ったわけだ。大学院大学ということで、うるさい学生は皆無、というか日本人が少ない。去年まではぼろい校舎だったのだが、この新しい六本木キャンパスはすごい。政策研究ということで、日本政治関連の図書が和書洋書問わず充実。生徒数が少ないからか、貸し出されている資料も少なそうでなかなかいい。事前に連絡して身分証明書持ってけば入れるらしいから、夏は少し通おうかな。というわけで、読んだのが、以下の2冊↓

『谷野作太郎オーラルヒストリー:カンボジア和平と日本外交』(政策研究大学院大学)
谷野作太郎元駐中国大使がアジア局長時代に手掛けた、カンボジア和平に関するオーラルヒストリー。当時の課長であった河野雅治氏(現アフリカ局参事官)も参加している。このオーラルヒストリーは、小冊子程度の厚さで気軽に読める。回顧録という感じではなく、まさにテーマを絞ったインタビューといったところ。これは本筋とは関係ないのだが…谷野氏は、入省後ほぼ一貫してアジア畑なのだが、福田ドクトリン作成時のエピソードが興味深かった。福田ドクトリンは3項目の宣言として有名であるが、本来はその内容がきれいに5、6項目に列挙されていたという。それが発表前に、某新聞にすっぱ抜かれてしまったため、急遽文面を変更し3項目になったという。こういう証言は貴重である。本書は、河野雅治『和平工作』(岩波書店)、今川幸雄『カンボジアと日本』(連合出版)、『今川幸雄オーラルヒストリー:カンボジア和平と日本外交』、池田維『カンボジア和平への道』(都市出版)、などと併せてカンボジア和平に関する基本文献となるだろう。それにしても、カンボジア和平に関しては回顧録が充実している。なんで研究書が出ないんだろう。

『栗山尚一オーラルヒストリー:転換期の日米関係』(政策研究大学院大学)
1989~91年に外務事務次官、1992~96年に駐米大使を務めた栗山尚一元大使のオーラルヒストリー。栗山尚一のオーラルヒストリーは実はもう1冊あって、そちらが事務次官時代、主に湾岸戦争への対応を中心に扱っている。本書はそれよりも広く、80年代後半から90年代半ばまでの日本外交がテーマとなっている。本書から一貫して感じ取ることが出来るのは、栗山の一貫した「現実主義」だ(これは官僚であれば当然とも言えるのだが)。自らの仕事を振り返るときもそうだが、厳しい対日要求で知られるクリントン政権のカンター元USTR代表を「彼は自らfree-traderでもprotectionistでもなく、アメリカの利益を求めるといったから、これは厳しい相手だな」と評している辺りに、その「現実主義」をより感じ取ることが出来る。ちなみにここでの「現実主義」は国際政治思想上の「リアリズム」ということではない。思想上は栗山の思想はむしろ「リベラリズム」だろう。栗山尚一は教養ある外交官として知られているが、本書にもその栗山らしさが随所に顕れている。インタビュアーの質問の趣旨を汲み取ってより分かりやすく話を展開したり、何かを説明する際にその背後まで含めて説明したり、などなど。そういった意味で、本書は80年代後半~90年代半ばの日米関係に関する、最良の教科書とも言えるかもしれない。

at 23:08│Comments(0)本の話 

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