2005年07月04日
三度、旧ユーゴについて。
先週で前期のサークルが終わったので、月曜の午後は予定なし!ということで昼食後1時~6時までロースクール棟にこもっていました。ロースクール棟は、カフェの飲み物安いし、図書館の空気もいいからけっこうお気に入りなんだけど…やっぱり5時間連続はきつい。
で、5時間もなにをやっていたのかといいうと、内3時間は本を読んでいた。それが↓
・高木徹『戦争広告代理店』(講談社)
本書は講談社ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞をW受賞し話題となった本格ノンフィクションだ。文庫化を機にようやく読んだのだが…これは評判に違わない力作。副題に「情報操作とボスニア紛争」とあるとおり、本書のテーマはボスニア紛争時のPRについて。セルビア=悪、ボスニア=善、というボスニア紛争時の国際世論の醸成にはアメリカのPR会社が大きく関係していた。国際政治にPR産業が大きく関係しているということは、湾岸戦争時から指摘されていることであるが、本書はその内実に深く迫っている点で従来の一過性の報道とは大きく異なる。学術的な研究成果からは分からない、また別の側面のボスニア紛争が本書では明らかにされている。基本的な内容&評価などについては文庫版の池内恵の解説を参照して欲しい。
それにしてもNHKもいいディレクターがいるんだな~。将来のMに期待しよう。
というわけで今日は、三度、旧ユーゴについて考えることになった。地域紛争と一口にいっても、本当に様々な側面がある。その全ての側面の重要性を忘れてはいけないのだろう、が、自分が分析する側に回るとしたらどれだけその側面を絞れるかが重要になるわけだ。
で、5時間もなにをやっていたのかといいうと、内3時間は本を読んでいた。それが↓
・高木徹『戦争広告代理店』(講談社)
本書は講談社ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞をW受賞し話題となった本格ノンフィクションだ。文庫化を機にようやく読んだのだが…これは評判に違わない力作。副題に「情報操作とボスニア紛争」とあるとおり、本書のテーマはボスニア紛争時のPRについて。セルビア=悪、ボスニア=善、というボスニア紛争時の国際世論の醸成にはアメリカのPR会社が大きく関係していた。国際政治にPR産業が大きく関係しているということは、湾岸戦争時から指摘されていることであるが、本書はその内実に深く迫っている点で従来の一過性の報道とは大きく異なる。学術的な研究成果からは分からない、また別の側面のボスニア紛争が本書では明らかにされている。基本的な内容&評価などについては文庫版の池内恵の解説を参照して欲しい。
それにしてもNHKもいいディレクターがいるんだな~。将来のMに期待しよう。
というわけで今日は、三度、旧ユーゴについて考えることになった。地域紛争と一口にいっても、本当に様々な側面がある。その全ての側面の重要性を忘れてはいけないのだろう、が、自分が分析する側に回るとしたらどれだけその側面を絞れるかが重要になるわけだ。
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