2005年06月23日

長い一日。

木曜日は本当に長い。

大体水曜日がゼミということで飲み会あけなのに、1限からゼミの先生の特殊研究がある。前にも書いたとおりこの授業は”Foreign Policy”の輪読なのだが、率直に言って飲み会明けの1限はいまいち頭が働いていない。今日のテーマは、死刑制度&幹細胞の研究。国際政治経済学者の幅広すぎる研究対象に驚かされる。

2限は西洋外交史特殊研究?。今読んでいるのは木畑洋一、佐々木雄太・編『イギリス外交史』(有斐閣アルマ)。今日は第5章~第7章、つまりサッチャー~現在までがテーマ。サッチャー外交の是非から始まって、サッチャー的なアメリカ重視か、それともメイジャーが模索したような相対的なヨーロッパ重視か、それともブレアのように第三の道を模索するのか(結果的にはイラク戦争時にアメリカを選択するが)、どれがあるべき道か? といったことが討論の主題になった。このような「単純な」分類は討論を進めやすいように先生が設定したものだ。昨年も同様で、あえて単純な話しやすい議題を先生が設定して、少し討論、議題設定を少し越えた問題を学生が提起、先生はその問題提起を少し越える意見を提示、また討論。これが大まかな流れだった。ちょっと分かりにくいだろうから具体的に説明することにしよう。例えば1938年に「ミュンヘンの宥和」と呼ばれるものがある。第二次大戦後の国際政治にはこのミュンヘンの「教訓」が反映されているらしいのだが、そもそも「ミュンヘンの宥和」は正しかったのだろうか? これが最初の論点である。しかし「ミュンヘンの宥和」をそう簡単には評価できない。例えばイギリス国内では当時チェンバレンの行った「宥和」は歓迎されていたし、そもそも当時のイギリスにはドイツと正面から戦争するだけの再軍備が進んでいなかった。このような状況を考えると「宥和」もやむなしと言えるかもしれない。しかし、とここで新たな要素が付け加わる。再軍備を妨げてきたのは首相になる前に大蔵大臣であったチェンバレンその人である。であるならば、やはりチェンバレンには責任があるのではないか…といった感じに討論は発展、適宜先生が「介入」というのが授業の流れだ。しかし、今季の授業ではなかなかそれが機能していないように感じる。

ちなみに今日の授業については後輩のblogでも少し取り上げている。

特殊研究後、昼~3限にかけてゼミの友人の進路相談を先生にお願いする。ゼミの友人と先生はほぼ初対面なんだけど、先生は話す話す話す。友人はヨーロッパの「ヒトの自由移動」をテーマにしたいと考えているらしいのだけど、先生からいくつか貴重なアドバイスを貰っていた。が、その後は「大学院生の76%は変態」とか「○○ゼミには変態が吸い寄せられる」といった話に。面白かったけど、少し汗が…。俺も変態に分類されそうだ。せめて変態の前に「知的」が付くように努力したい。

4限は東アジアの国際関係特殊研究?。今日は90年代後半の日韓関係&中国の反日デモへの日本の対応が発表テーマ。発表を聞いて一番感じたのは、政治学科にいながら政治とは何か、外交とは何か、が分かっていない人って結構いるんだなぁ、ということ。国際政治の世界で「日本は~」とか「中国は~」といった時には基本的に政府の行動を指す。この事実を日吉時代にもう少し頭にたたき込むべきなのではないだろうか。これに対して「今の国際政治は多層化しており国=国の関係だけでは本質が見えない」という批判があるのは重々承知しているし、それは事実なのだと思う。ただしその場合においても、新聞の社説や平の代議士の発言をもって「日本は~」というのはあまりに乱暴。これはlevel of analysisの問題なのかな。でも、国際政治を学ぶんなら自覚的に首相の談話・官房長官の談話・外務大臣の談話が新聞などの報道とどのように異なっているのかに注意するべきだと思う。う~ん、何かちょっと毒舌(?)

5限はサークルの友人2人と法科大学院棟のカフェ(?)でだらだら話す。途中で友人が帰宅、代わって今日の授業全てがかぶっている後輩が来る。俺の卒論構想やら、細谷雄一『外交による平和』についてやら、あるべき学者像やら、色々と話す。卒論構想についてはそのうち小出しにここにも書いていこうと思う。

その後は、忘れちゃいけない外国語学校。木曜の先生は少し退屈なので復習用に教科書の本文を写したりして1時間半を過ごす。これって行かない方がいいのか!?

帰宅後はアフリカ論のレポート課題本を読む。つまらなくはないがなかなか読み終わらない。歴史は決して事実の紹介ではない、何らかの共通の問題意識といったものをついつい求めてしまう。この本にはそれがないからきついんかな~。

以上で一日終わり、長い一日だ。

at 23:18│Comments(0)日々の戯れ言 

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