2005年04月23日

今日は開校記念日なんです。

友人のブログを観ていたら、今日開校記念日で図書館が休みということを知らず大学へ行ってしまったとのこと。ちなみに俺はバイト終了後、渋谷駅へ向かいかけた途中で気付きました。あぶねーあぶねー。

今日のテーマはいちおーイギリス外交史について。

なぜか、1つは俺が今年授業でイギリス外交史を取っているから。例の西洋外交史特殊研究×2。前後期で読む本は以下の4冊。

・ピーター・クラーク『イギリス現代史 1900-2000』(名古屋大学出版会)
・木畑洋一、佐々木雄太・編『イギリス外交史』(有斐閣アルマ)
・細谷雄一『大英帝国の外交官』(筑摩書房、近刊)
・細谷雄一『外交による平和』(有斐閣)

とりあえず昨日買った『イギリス外交史』を読み終えたので書評。

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木畑洋一、佐々木雄太・編『イギリス外交史』(有斐閣アルマ)

最近発売された日本で唯一のイギリス外交の教科書。著者は思想的には右から左まで幅広い、ということで全体を通して統一感が取れているのか心配だったが、杞憂だった。編者の言葉を借りれば、本書では「巧みなイギリス外交の分析」という観点と「イギリス帝国のオーバーストレッチ、空想的なイギリス外交の失敗」という観点の双方に注目によって、イギリス外交を観る目をブラッシュアップしている。非常に興味深く読み進めることが出来た。が、こういった教科書に面白さを感じるということは、俺にこの分野についての知識がないということを反映しているのだろう。もっとも、日本でイギリス外交史に対する知識がある学生はほとんどいないわけで、非常に意味のある本だろう。

で、本題のイギリス外交史。ここでイギリス外交史を取り上げる理由の2つ目は、去年俺がイギリス外交史について論文を書いたから。

はい、そうです。自分の論文の宣伝です。

題名は「第二次世界大戦前夜、イギリス外交の迷走 ―極東戦略の推移と天津危機処理を中心に―」

ゼミの三田祭論文で、慶應の法学部政治学科のゼミナール委員会が発行している『政治学研究』に投稿したものだ。目次は以下のとおり、

一 はじめに
二 帝国防衛と極東の位置づけ
(一) 極東戦略とは何か
(二) 太平洋英連邦国家の安全保障
(三) 帝国防衛の中の極東戦略
三 一九三九年五月までの極東戦略
(一) 日中戦争以前の極東戦略の推移
(二) 日中戦争勃発後の極東戦略の推移
(三) 極東政策の展開
四 天津危機の発生とその処理
(一) 天津危機の発生
(二) 日英交渉の開始
(三) 日英交渉の帰結
五 イギリス外交戦略の破綻
(一) 地中海戦略の破綻
(二) 独ソ不可侵条約
(三) 対独宣戦へ
六 おわりに

第二次世界大戦前夜にイギリスは極東においてどのようなプレーヤーだったのか、そしてイギリスの世界戦略の中で極東はどのような位置付けにあったのか、といったことを明らかにすることによって自分の長期的な研究課題である「日本外交」を考えるきっかけとしたい。というのが本論文の大本にある問題意識。

論文を書き上げての感じたことは、イギリス外交はほんと面白い。だてに世界大国をはってなかったと思わされる。そしてその世界大国からの没落、それが冷戦や脱植民地化といった要因と重なりあっている、面白すぎる。今回は第二次大戦前夜&極東とかなり分析対象を限定したが、そんな狭いところを切り取ってもこの面白さが分かる。

というわけで今日のメッセージは2つ。

①イギリス外交は面白い。特殊研究楽しんできましょう!
②俺の論文読んでください。抜き刷り余ってるんで希望者には差し上げます。

at 22:15│Comments(0)本の話 

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