2013年03月05日
「卒業旅行」
放置に放置を重ねたブログを久しぶりに更新してみます。と言っても、読むべき内容は皆無の内輪向けです。
先日、無事審査を通った博論や、共編者として刊行のお手伝いをした折田正樹『外交証言録 湾岸戦争・普天間問題・イラク戦争』(岩波書店)の話など、書いておきたいことは山積みですが、ひとまず先週末の「卒業旅行」の旅程を備忘録代わりに記録しておきます。若干のメンバー変更はあるものの、学部の卒業旅行で台湾に行ったメンバーがほぼ再集結ということで、自分にとっては大学院の「卒業旅行」になりました。
初日:東京駅→乾杯→新大阪→昼食(新大阪駅のお好み焼き屋、当然のように乾杯)→交通科学博物館→「阪急電車」を体験しようと阪急今津線経由で神戸へ→ポートアイランドのホテル→三宮で神戸在住の「輩」と再会&夕食(「からから屋」)→2軒目は立ち呑み屋「四人姉妹」→ホテルに戻りまた乾杯→就寝
2日目:ホテルで朝食→三宮→シティ・ループでメリケンパークへ→散歩(メリケンパーク~旧外国人居留地~生田神社~北野異人館~三宮)→三宮で昼食(ステーキランド神戸館で神戸牛ランチ)→神戸市役所展望スペース→生田神社で途中参加の「輩」&神戸在住の「輩」と待ち合わせ→カフェ・ド・コミンテルン神戸支店のための物件見学(笑)→神戸電鉄等を乗り継ぎ有馬温泉へ→乾杯→温泉→乾杯→夕食→落語→乾杯→就寝
3日目:ホテルで朝食→三田経由・福知山線を乗り継いで梅田へ→心斎橋で昼食(加寿屋でかすうどん)→住吉大社→路面電車で新世界へ→通天閣(混雑につき2階で断念 笑)→新世界で串揚げ&乾杯→新大阪→乾杯→帰京
こう書き出すといつものごとく怒涛のスケジュールです。
先日、無事審査を通った博論や、共編者として刊行のお手伝いをした折田正樹『外交証言録 湾岸戦争・普天間問題・イラク戦争』(岩波書店)の話など、書いておきたいことは山積みですが、ひとまず先週末の「卒業旅行」の旅程を備忘録代わりに記録しておきます。若干のメンバー変更はあるものの、学部の卒業旅行で台湾に行ったメンバーがほぼ再集結ということで、自分にとっては大学院の「卒業旅行」になりました。
初日:東京駅→乾杯→新大阪→昼食(新大阪駅のお好み焼き屋、当然のように乾杯)→交通科学博物館→「阪急電車」を体験しようと阪急今津線経由で神戸へ→ポートアイランドのホテル→三宮で神戸在住の「輩」と再会&夕食(「からから屋」)→2軒目は立ち呑み屋「四人姉妹」→ホテルに戻りまた乾杯→就寝
2日目:ホテルで朝食→三宮→シティ・ループでメリケンパークへ→散歩(メリケンパーク~旧外国人居留地~生田神社~北野異人館~三宮)→三宮で昼食(ステーキランド神戸館で神戸牛ランチ)→神戸市役所展望スペース→生田神社で途中参加の「輩」&神戸在住の「輩」と待ち合わせ→カフェ・ド・コミンテルン神戸支店のための物件見学(笑)→神戸電鉄等を乗り継ぎ有馬温泉へ→乾杯→温泉→乾杯→夕食→落語→乾杯→就寝
3日目:ホテルで朝食→三田経由・福知山線を乗り継いで梅田へ→心斎橋で昼食(加寿屋でかすうどん)→住吉大社→路面電車で新世界へ→通天閣(混雑につき2階で断念 笑)→新世界で串揚げ&乾杯→新大阪→乾杯→帰京
こう書き出すといつものごとく怒涛のスケジュールです。
2012年08月15日
回顧 ROCK IN JAPAN FES. 2012
8月も残すところあと半分です。ロンドンでの史料収集出発まで1ヵ月を切り少し焦りが出てきました。そんなわけでやることは山積みなのですが、先週末は某研究会の先輩研究者達と泊り込みの合評会@箱根に行って来たり、それなりにリフレッシュしつつ研究に取り組む毎日です。
泊り込みの合評会も史料収集もそれなりに楽しみはあるものの、やはり研究がついて回ってくるわけで…やっぱり夏らしいイベントが欲しい、ということで2年ぶりにROCK IN JAPAN FES. に行ってきました。3日間のフェスを満喫しました。博士論文執筆を抱えて余裕が無いので迷ったのですが、せっかく05(リンク)、09(リンク)、10(リンク)と続けてきたので今回もセットリスト付きで3日間を振り返ることにします。
◇
09&10と世話になった友人は筑波からさくらんぼの里へ転勤になっているのだが、今年もなぜか筑波に泊まることになった。というわけで前日夕方に筑波入り、遅れてくる第三の男の到着を待ちつつ居酒屋で3、4杯飲む。ここで止めておけば良かったのだが、友人到着後にさらに3、4杯飲んでしまい初日から宿酔いのスタート。
例年と同じく当日は朝6時起床、7時くらいに出発し会場にはだいたい8時に到着。06などはここでかなり並んだ記憶があるのだが運営がスムーズになっているのかほぼ待つことなく入場できた。そして真っ直ぐにGRASSに向かいシートゾーンを確保。いよいよフェスが始まる。
<初日(8月3日)>
10:30~ NICO Touches the Walls 【GRASS STAGE】
1. バイシクル
2. Broken Youth
3. (My Sweet) Eden
4. Diver
5. THE BUNGY
6. 夏の大三角形
7. 手をたたけ
10はくるりと世界の終わりで迷った最初のステージだが、今回は特に観たいものがないという始まり。CDも借りてみたし知っている曲もあるし移動せずにシートで観れるからというだけでNICO Touches the Wallsにする。聴いている内にそれなりに盛り上がってきたので途中から前に行ってみた。が、こういう感じにハマることは無いだろうなというのが正直なところ。初日の最初から老いを感じる(笑)
11:20~ オレスカバンド 【Seaside Stage】
2. MONKEY MAN
3. 自転車
4. What a Wonderfiul World
5. PAPAYA
6. Super☆Duper
NICOが終わってシートに集まったところで、「よし、オレスカバンドを観に行こう!」ということに。SeasideはGRASSの終わりとほぼ同じく始まるので最初の1曲は聞けず2曲目の途中から。調べてみると聴けなかった1曲目は「ファンキー太陽」だったようだ。Seasideの雰囲気に合いそうだからというだけで行ったのだが、これが大正解だった。09のサカナクションや10のzazenほどの衝撃ではないけど、これはチェックしなければと思うバンドがここで見つかったのは嬉しい。今回最大の発見だ。帰ってきてからアルバム×2、ミニアルバム×2を借りて聴き込んでます。
GRASSに戻るとストレイテナーをやっていたので、それを少し聴きつつ移動を開始。
12:15~ きゃりーぱみゅみゅ 【SOUND OF FOREST】
4. みんなのうた
5. PONPONPON
6. きゃりーANAN
7. つけまつける
森のキッチンで昼食を、と移動したのだがFORESTできゃりーぱみゅぱみゅをやっていたので数曲聴いてみた。iTunesには入れてあるし知っている曲ばかりだけど、こうやって聴くと何と言うか中毒性がすごい。頭から「きゃりーANAN」が離れない。
12:50~ the band apart 【LAKE STAGE】
3. light in the city
4. ダンシング・ジナ
5. 銀猫街1丁目
6. Waiting
7. Eric.W
昼食を終えて、さてどうしたものかと思ったところでLAKEへ。途中からだがthe band apartを聴くことができた。これは聴くシチュエーションと気分が合っていれば印象が違った気がする。
14:00~ スガシカオ 【LAKE STAGE】
1. したくてたまらない [新曲]
2. コノユビトマレ
3. 奇跡
4. 俺たちファンクファイヤー
5. イジメテミタイ
6. 傷口
7. Re:you
そのままLAKEに残ってスガシカオ。かなりファンク色が強いセットリストでなかなかカッコいい。こういう機会があったら毎回観ておきたいリスト入り。と、楽しみつつも「Re:you」の途中で個人的に初日のメインである鶴に向けて移動を開始。ちなみに最後にやったのは「ストーリー」だったみたいです。
14:40~ 鶴 【WING TENT】
1. どこまでも青空
2. 点と線
3. こんにちは鶴です
4. 愛の言葉
5. 踊れないtoフィーバー
6. 夜を越えて
10のzazenとトータス松本の間にFORESTでやっていたのを食事をしながら少し聴いたのがきっかけでこの2年でかなり聴き込んでいたので鶴のステージはとても楽しみにしていた。そんなわけで少し余裕を持って移動してみるとサウンドチェックで「サンキューベイベー」をやっているのが聴けた。これは得をした、と思ったていたのだがクイックレポート(リンク)を見ると、サンキュベイベーの前に「あー夏休み」や「夏の日の1993」をカバーしていたらしい…もう少し早く移動しておけばよかった。
聴き込んでいるだけあってステージは大満足。他のステージならもっとたくさん聴くことが出来たのでそれが少し残念だけど、生でじっくり聴けたのは嬉しい。うまくタイミングがあったらツアーも行きたい。
ラストの「夜を越えて」のMV↓
15:50~ avengers in sci-fi 【WING TENT】
1.Psycho Monday
2.Delight Slight Lightspeed
3.Homosapiens Experience (Save Our Rock Episode.1)
4.Universe Universe
5.Sonic Fireworks
少し休憩をした後でどうするか迷ったのだが、友人に付き合って再びWING TENTへ。何となく音が頭に入ってこないのは疲れているからか、鶴の余韻があるからか…。ここでもまた1曲残して横のLAKEへ移動開始。
16:20~ Chara 【LAKE STAGE】
1. しましまのバンビ
2. オルタナ・ガールフレンド
3. Junior Sweet
4. Swallowtail Butterfly~あいのうた~
5. プラネット
6. 才能の杖
7. やさしい気持ち
寝っ転がって聴くCharaは最高でした。ただ疲れから一瞬とはいえ本当に寝てしまったのはもったいない。でも、そんな聴き方ができるのがフェスのいいところだ。「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」は本当に震えた。
17:00~ 黒猫チェルシー 【WING TENT】
1. 東京
2. アナグラ
3. YOUNG BLUE
4. Hey ライダー
5. ベリーゲリーギャング
6. [新曲]
初日では鶴に次いで楽しみだったのがこのステージ。Charaで寝っ転がっていたとはいえ、LAKE→WING TENTは休みなく観続けられるので体力の消耗が激しい。期待通りに頭がおかしいカッコいいステージでした。「ベリーゲリーギャング」はやっぱり盛り上がる。MCで次のアルバムのタイトルは「HARENTIC ZOO」、僕たちの破廉恥な部分を全面に押し出した1枚です、と高らかに宣言(笑)
18:00~ YUKI 【GRASS STAGE】
1. the end of shite
2. JOY
3. WAGON
4. 私の願い事 [新曲]
5. Hello!
6. プリズム
7. ランデヴー
8. 鳴いてる怪獣
9. ワンダーライン
GRASSに戻ってYUKIをシートゾーンで聴く。10は最終日のトリでビッグバンド編成だったが、今回はDJが入り少し雰囲気が違う。昔の曲から新曲まで幅広く盛り上がる。シートに寝っ転がっていると今回はかなり音響が良いというのがよく分かる。さすがの安定感。
さて、ここで最後のステージはどうするか。結局、特に観たいものもないし俺達の中ではYUKIがトリでいいじゃないか、ということになり撤収開始。帰り際にWING TENTから聴こえてきたback numberがなかなか良い。
いつもは観たいステージが重なって悩むのだが、今年の初日は観たいステージが2つくらいしかないという逆に悩ましい展開だったが、終わってみれば音楽に包まれたとてもいい1日だった。とにかく疲れたが、よくよく考えてみれば昼過ぎのの時点で全ステージを回っているのだから当たり前か。筑波に戻ってから焼肉をたっぷり食べて2日目に備える。
<2日目(8月4日)>
「朝礼」を麦酒片手に聞き流し、THE BAEDIESの1曲目だけ聴いて移動を開始。
11:05~ HALCALI 【SOUND OF FOREST】
1. Intro.ハルカリ弁当
2. アティテュード
3. Quest Love
4. 今日の私はキゲンがいい
5. スタイリースタイリー
6. Turn it Around
7. ギリギリ・サーフライダー
8. 春狩道 ~19の夜~
2日目の最初はYUKIとは違う意味で安定感があるHALCALIからスタート。再録されたのを含めて「ハルカリノオカワリ」に入っている曲が中心のセットリスト。HALCALIにはこのステージが良く似合う。
GRASSへ戻る途中でゼミ同期M夫妻と合流しシートゾーンへ。
11:45~ チャットモンチー 【GRASS STAGE】
5. きらきらひかれ
6. ここだけの話
7. さすらい [奥田民生のカバー]
8. 東京ハチミツオーケストラ
9. 満月に吠えろ
10. 恋愛スピリッツ
途中からだがチャットを。といってもシートに寝っ転がったりトイレに行ったりしつつ聴き流した感じ。聴いていて前に行く気が湧いてこなかったのは、やっぱり2人になると音のパワーみたいなのが足りないんだろうか。
13:25~ miwa 【SOUND OF FOREST】
1. いくつになっても
2. 441
3. FRiDAY-MA-MAGiC
4. ヒカリへ
5. chAngE
6. again×again
さてこの時間はGRASSでくるり、というのが王道なのだが、何となくこのフェスではくるりと相性がよくないようで今回も別のステージへ。爽やかな女の子の声が聴きたいということでFORESTでmiwaを観ました。HALCALIよりも人は入っていたような気がするが、とにかく盛り上がっていたステージ。かなり満足。
14:25~ エレファントカシマシ 【GRASS STAGE】
1. 優しい川
2. 悲しみの果て
3. 俺たちの明日
4. 七色の虹の橋
5. 我が祈り
6. 今宵の月のように
7. so many people
8. 世界伝統のマスター馬鹿
9. ガストロンジャー
10. ファイティングマン
10がかなり良かったので楽しみにしていたが圧巻だった。特に「so many people」から後のむちゃくちゃさがすごい。「ガストロンジャー」はいつ聴いてもすごいが、今回はドラムを「うるせえっ」と一喝したり、ベースを取り上げて弾いてみたりやりたい放題。あの「ガストロンジャー」を聴いた記憶は強く残る気がします。暴れたわけではないけど、かなり前の方で観たので体力が…。
15:45~ ZAZEN BOYS 【SOUND OF FOREST】
1. サイボーグのオバケ
2. ポテトサラダ
3. はあとぶれいく
4. 気がつけばミッドナイト
5. 暗黒屋
6. サンドペーパーざらざら
7. 泥沼
8. Asobi
2日目最も楽しにしていたzazenのステージ。サウンドチェックからかなり本格的に音を流しているのはさすが。この数年間はフェスのセットリストはほとんど同じだったようだが、今回は9月に出るアルバムから一気に7曲やるというそれはそれで嬉しいステージ。
前回10の衝撃はhonnojiでしたが新曲ポテトサラダは衝撃だった。公式サイトで公開されているsoundcroudの音声ファイルを試しに埋め込んでおくことします↓
12月のSHIBUYA-AXでのLiveチケットをチケット・ブースで迷わず購入してしまった。このLiveに向けて日々の研究&仕事を頑張ろう。
16:45~ 9mm Parabellum Bullet 【GRASS STAGE】
1. Discommunication
2. Survive
3. Cold Edge
4. [新曲]
5. Sundome
6. カモメ
7. 新しい光
8. Black Market Blues
9. Talking Machine
10. Punishment
11. The Revolutionary
これまでのアルバムを全て聴いているし、好きな方なのだがなぜか毎年シートに寝っ転がって聴いている9mm。FOREST→GRASSの往復で完全に疲れ切っていたので今年もシートで。
Perfumeの「GLITTER」を聴いて2曲目が始まる辺りで後ろ髪を引かれながらLAKEへ移動開始。
18:40~ フジファブリック 【LAKE STAGE】
1.TAIFU
2.夜明けのBEAT
3.徒然モノクローム
4.虹
5.Surfer King
6.STAR
En1. ECHO
En2. 銀河
新しいアルバムがかなり良かったので生で聴くのがとても楽しみだったフジが2日目のトリ。後ろでゆっくり座って聴くはずが、「TAIFU」「夜明けのBEAT」と盛り上がるナンバーが続き、結局後ろまで総立ちに。途中から日も沈んで雰囲気も最高だ。メンバー紹介、アンコールの「ECHO」と新編成になった事情を知っていると涙が出そうになる流れだった。新生フジは前のフジよりも好きかもしれない。最後の「銀河」は圧巻。フジも単独LIVEに行ってみたくなった。
<3日目(8月5日)>
10:30~ ONE OK ROCK 【GRASS STAGE】
1. アンサイズニア
2. Never Let This Go
3. Re:make
4. 世間知らずの宇宙飛行士
5. C.h.a.o.s.m.y.t.h.
6. The Beginning
7. NO SCARED
8. 完全感覚Dreamer
朝礼を麦酒片手に聴きつつ最終日もスタート。聴いた時はそれなりに印象が残っていたと思うのだが、次のサンボで完全に記憶が…。
11:45~ サンボマスター 【GRASS STAGE】
1. 青春狂騒曲
2. 世界を変えさせておくれよ
3. I Love You & I Need Youふくしま
4. あなたのことしか考えられない
5. そのぬくもりに用がある
6. ロックンロールイズノットデッド
7. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
8. できっこないをやらなくちゃ
全てを出しきろうと最前列近くまで移動。途中までは前の方もそれほど激しくなかったのだが「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」で一気に人が動き、気が付けば一番前まで来てしまった。最後はやっぱり「できっこないをやらなくちゃ」。聴き続けているので衝撃は無くなってくるのだが何度聴いても心に響く。予定通りではあるけど、今年も体力を出し尽くして最高に満足したひと時になった。
13:25~ ヒダカトオルとフェッドミュージック 【SOUND OF FOREST】
サンボの疲れを癒すために友人2人と昼食&ヒダカフェッドのためにSOUND OF FORESTへ移動。Youtubeで聴いていた↓が心地良くて個人的に結構楽しみにしていたヒダカフェッドだが、これが思った以上に良かった。
1.Terminate
2.The Long Good-bye
3.Emitt Paul
4.Poison Ivy
5.Double Fantasy
6.Losing Face
友人2人とステージ後方で座ってゆるりと聴いたが、この感じがあっているし、サンボの後に聴くにはぴったりだった。これはアルバムを手に入れなければ。迷いつつも次のトータス松本に備えて「Losing Face」の途中で移動を開始。調べてみると最後は「The Fantasic Tresure」だったようだ。
14:00~ トータス松本 【LAKE STAGE】
1. ブランコ
2. 明星
3. 借金大王
4. サムライソウル
5. バンザイ~君に会えてよかった~
6. クリア
7. ガッツだぜ!!
生で観るととにかくカッコよさが違うトータス松本。「ブランコ」→「明星」とかなり好きなソロの曲が続いて気分は最高潮に。2枚組という新しいアルバムが楽しみだ。ゆっくりと後ろで聴くはずが…「明星」の後はウルフルズ時代の曲が中心で、会場は大盛り上がり。全入り口に入場規制がかかっていた。個人的にはソロの曲をもっと聴きたかったけど、これはこれで楽しいステージ。「ブランコ」が公式のMVがYoutubeに上がっていたので↓
15:30~ 奥田民生 【GRASS STAGE】
1. イージュー★ライダー
2. 恋のかけら
3. スカイウォーカー
4. アーリーサマー
5. 愛のボート
6. MANY
7. マシマロ
8. CUSTOM
9. 快楽ギター
10. 明日はどうだ
GRASSに戻りシートに寝っ転がって麦酒を傾けながら聴く奥田民生は最高の贅沢だ。抜群の安定感。「イージュー★ライダー」や「マシマロ」みたいな定番の曲もいいけど、澄んだ空の下で聴く「スカイウォーカー」が最高だった。
友人が観に行くというのでケツメイシを目指して人が流れてくるところを逆走してやついいちろうが出るDJ BOOTHへ。色々流してたけど、なぜかももクロが多かった。
18:00~ スピッツ 【GRASS STAGE】
1. けもの道
2. 三日月ロック その3
3. スパイダー
4. 初恋に捧ぐ [初恋の嵐のカバー]
5. 空も飛べるはず
6. 夕焼け
7. 運命の人
8. 恋する凡人
9. 8823
10. 涙がキラリ☆
GRASSに戻ってスピッツ。これまたシートで聴いたが、ものすごく癒された。サンボの余韻がここでようやく消えた。ひとつひとつの演奏や声に引き込まれる。その場で強烈に響いてくるというわけではなく、後から思い返してじんわりよさが蘇ってくるという感じだろうか。10でも思ったけどこんな感じでまたゆっくりと聴きたくなる。
19:15~ 真心ブラザーズ 【SOUND OF FOREST】
1. 朝が来た!
2. ENDLESS SUMMER NUDE
3. 胸を張れ
4. アメンボ
5. どか~ん
6. 明日はどっちだ!
7. 空にまいあがれ
En. Keep on smiling
スピッツから真心という最高の流れで最終日のトリを迎える。10はFORESTでソロ(YO-KING)を、09はSeasideでユニット(KING & PRINCE [YO-KINGと堂島孝平])を観ているが真心として観るは05以来になる。05はLAKEでビッグバンド編成だったが、今回はFORESTなので普通のバンド編成だ。定番から最新のアルバムの曲まで楽しませるステージで本当に気分が良い。FORESTの雰囲気はとてもよく合っていた。
◇
観たいアーティストが2日目、3日目に集中し、行く前はどうしたもんかなと思っていたのですが、終わってみればこれまで同様に最高の3日間でした。このメンバーでいつまで来れるかは分からないけど、また来年も来たいと思います。
泊り込みの合評会も史料収集もそれなりに楽しみはあるものの、やはり研究がついて回ってくるわけで…やっぱり夏らしいイベントが欲しい、ということで2年ぶりにROCK IN JAPAN FES. に行ってきました。3日間のフェスを満喫しました。博士論文執筆を抱えて余裕が無いので迷ったのですが、せっかく05(リンク)、09(リンク)、10(リンク)と続けてきたので今回もセットリスト付きで3日間を振り返ることにします。
◇
09&10と世話になった友人は筑波からさくらんぼの里へ転勤になっているのだが、今年もなぜか筑波に泊まることになった。というわけで前日夕方に筑波入り、遅れてくる第三の男の到着を待ちつつ居酒屋で3、4杯飲む。ここで止めておけば良かったのだが、友人到着後にさらに3、4杯飲んでしまい初日から宿酔いのスタート。
例年と同じく当日は朝6時起床、7時くらいに出発し会場にはだいたい8時に到着。06などはここでかなり並んだ記憶があるのだが運営がスムーズになっているのかほぼ待つことなく入場できた。そして真っ直ぐにGRASSに向かいシートゾーンを確保。いよいよフェスが始まる。
<初日(8月3日)>
10:30~ NICO Touches the Walls 【GRASS STAGE】
1. バイシクル
2. Broken Youth
3. (My Sweet) Eden
4. Diver
5. THE BUNGY
6. 夏の大三角形
7. 手をたたけ
10はくるりと世界の終わりで迷った最初のステージだが、今回は特に観たいものがないという始まり。CDも借りてみたし知っている曲もあるし移動せずにシートで観れるからというだけでNICO Touches the Wallsにする。聴いている内にそれなりに盛り上がってきたので途中から前に行ってみた。が、こういう感じにハマることは無いだろうなというのが正直なところ。初日の最初から老いを感じる(笑)
11:20~ オレスカバンド 【Seaside Stage】
2. MONKEY MAN
3. 自転車
4. What a Wonderfiul World
5. PAPAYA
6. Super☆Duper
NICOが終わってシートに集まったところで、「よし、オレスカバンドを観に行こう!」ということに。SeasideはGRASSの終わりとほぼ同じく始まるので最初の1曲は聞けず2曲目の途中から。調べてみると聴けなかった1曲目は「ファンキー太陽」だったようだ。Seasideの雰囲気に合いそうだからというだけで行ったのだが、これが大正解だった。09のサカナクションや10のzazenほどの衝撃ではないけど、これはチェックしなければと思うバンドがここで見つかったのは嬉しい。今回最大の発見だ。帰ってきてからアルバム×2、ミニアルバム×2を借りて聴き込んでます。
GRASSに戻るとストレイテナーをやっていたので、それを少し聴きつつ移動を開始。
12:15~ きゃりーぱみゅみゅ 【SOUND OF FOREST】
4. みんなのうた
5. PONPONPON
6. きゃりーANAN
7. つけまつける
森のキッチンで昼食を、と移動したのだがFORESTできゃりーぱみゅぱみゅをやっていたので数曲聴いてみた。iTunesには入れてあるし知っている曲ばかりだけど、こうやって聴くと何と言うか中毒性がすごい。頭から「きゃりーANAN」が離れない。
12:50~ the band apart 【LAKE STAGE】
3. light in the city
4. ダンシング・ジナ
5. 銀猫街1丁目
6. Waiting
7. Eric.W
昼食を終えて、さてどうしたものかと思ったところでLAKEへ。途中からだがthe band apartを聴くことができた。これは聴くシチュエーションと気分が合っていれば印象が違った気がする。
14:00~ スガシカオ 【LAKE STAGE】
1. したくてたまらない [新曲]
2. コノユビトマレ
3. 奇跡
4. 俺たちファンクファイヤー
5. イジメテミタイ
6. 傷口
7. Re:you
そのままLAKEに残ってスガシカオ。かなりファンク色が強いセットリストでなかなかカッコいい。こういう機会があったら毎回観ておきたいリスト入り。と、楽しみつつも「Re:you」の途中で個人的に初日のメインである鶴に向けて移動を開始。ちなみに最後にやったのは「ストーリー」だったみたいです。
14:40~ 鶴 【WING TENT】
1. どこまでも青空
2. 点と線
3. こんにちは鶴です
4. 愛の言葉
5. 踊れないtoフィーバー
6. 夜を越えて
10のzazenとトータス松本の間にFORESTでやっていたのを食事をしながら少し聴いたのがきっかけでこの2年でかなり聴き込んでいたので鶴のステージはとても楽しみにしていた。そんなわけで少し余裕を持って移動してみるとサウンドチェックで「サンキューベイベー」をやっているのが聴けた。これは得をした、と思ったていたのだがクイックレポート(リンク)を見ると、サンキュベイベーの前に「あー夏休み」や「夏の日の1993」をカバーしていたらしい…もう少し早く移動しておけばよかった。
聴き込んでいるだけあってステージは大満足。他のステージならもっとたくさん聴くことが出来たのでそれが少し残念だけど、生でじっくり聴けたのは嬉しい。うまくタイミングがあったらツアーも行きたい。
ラストの「夜を越えて」のMV↓
15:50~ avengers in sci-fi 【WING TENT】
1.Psycho Monday
2.Delight Slight Lightspeed
3.Homosapiens Experience (Save Our Rock Episode.1)
4.Universe Universe
5.Sonic Fireworks
少し休憩をした後でどうするか迷ったのだが、友人に付き合って再びWING TENTへ。何となく音が頭に入ってこないのは疲れているからか、鶴の余韻があるからか…。ここでもまた1曲残して横のLAKEへ移動開始。
16:20~ Chara 【LAKE STAGE】
1. しましまのバンビ
2. オルタナ・ガールフレンド
3. Junior Sweet
4. Swallowtail Butterfly~あいのうた~
5. プラネット
6. 才能の杖
7. やさしい気持ち
寝っ転がって聴くCharaは最高でした。ただ疲れから一瞬とはいえ本当に寝てしまったのはもったいない。でも、そんな聴き方ができるのがフェスのいいところだ。「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」は本当に震えた。
17:00~ 黒猫チェルシー 【WING TENT】
1. 東京
2. アナグラ
3. YOUNG BLUE
4. Hey ライダー
5. ベリーゲリーギャング
6. [新曲]
初日では鶴に次いで楽しみだったのがこのステージ。Charaで寝っ転がっていたとはいえ、LAKE→WING TENTは休みなく観続けられるので体力の消耗が激しい。期待通りに頭がおかしいカッコいいステージでした。「ベリーゲリーギャング」はやっぱり盛り上がる。MCで次のアルバムのタイトルは「HARENTIC ZOO」、僕たちの破廉恥な部分を全面に押し出した1枚です、と高らかに宣言(笑)
18:00~ YUKI 【GRASS STAGE】
1. the end of shite
2. JOY
3. WAGON
4. 私の願い事 [新曲]
5. Hello!
6. プリズム
7. ランデヴー
8. 鳴いてる怪獣
9. ワンダーライン
GRASSに戻ってYUKIをシートゾーンで聴く。10は最終日のトリでビッグバンド編成だったが、今回はDJが入り少し雰囲気が違う。昔の曲から新曲まで幅広く盛り上がる。シートに寝っ転がっていると今回はかなり音響が良いというのがよく分かる。さすがの安定感。
さて、ここで最後のステージはどうするか。結局、特に観たいものもないし俺達の中ではYUKIがトリでいいじゃないか、ということになり撤収開始。帰り際にWING TENTから聴こえてきたback numberがなかなか良い。
いつもは観たいステージが重なって悩むのだが、今年の初日は観たいステージが2つくらいしかないという逆に悩ましい展開だったが、終わってみれば音楽に包まれたとてもいい1日だった。とにかく疲れたが、よくよく考えてみれば昼過ぎのの時点で全ステージを回っているのだから当たり前か。筑波に戻ってから焼肉をたっぷり食べて2日目に備える。
<2日目(8月4日)>
「朝礼」を麦酒片手に聞き流し、THE BAEDIESの1曲目だけ聴いて移動を開始。
11:05~ HALCALI 【SOUND OF FOREST】
1. Intro.ハルカリ弁当
2. アティテュード
3. Quest Love
4. 今日の私はキゲンがいい
5. スタイリースタイリー
6. Turn it Around
7. ギリギリ・サーフライダー
8. 春狩道 ~19の夜~
2日目の最初はYUKIとは違う意味で安定感があるHALCALIからスタート。再録されたのを含めて「ハルカリノオカワリ」に入っている曲が中心のセットリスト。HALCALIにはこのステージが良く似合う。
GRASSへ戻る途中でゼミ同期M夫妻と合流しシートゾーンへ。
11:45~ チャットモンチー 【GRASS STAGE】
5. きらきらひかれ
6. ここだけの話
7. さすらい [奥田民生のカバー]
8. 東京ハチミツオーケストラ
9. 満月に吠えろ
10. 恋愛スピリッツ
途中からだがチャットを。といってもシートに寝っ転がったりトイレに行ったりしつつ聴き流した感じ。聴いていて前に行く気が湧いてこなかったのは、やっぱり2人になると音のパワーみたいなのが足りないんだろうか。
13:25~ miwa 【SOUND OF FOREST】
1. いくつになっても
2. 441
3. FRiDAY-MA-MAGiC
4. ヒカリへ
5. chAngE
6. again×again
さてこの時間はGRASSでくるり、というのが王道なのだが、何となくこのフェスではくるりと相性がよくないようで今回も別のステージへ。爽やかな女の子の声が聴きたいということでFORESTでmiwaを観ました。HALCALIよりも人は入っていたような気がするが、とにかく盛り上がっていたステージ。かなり満足。
14:25~ エレファントカシマシ 【GRASS STAGE】
1. 優しい川
2. 悲しみの果て
3. 俺たちの明日
4. 七色の虹の橋
5. 我が祈り
6. 今宵の月のように
7. so many people
8. 世界伝統のマスター馬鹿
9. ガストロンジャー
10. ファイティングマン
10がかなり良かったので楽しみにしていたが圧巻だった。特に「so many people」から後のむちゃくちゃさがすごい。「ガストロンジャー」はいつ聴いてもすごいが、今回はドラムを「うるせえっ」と一喝したり、ベースを取り上げて弾いてみたりやりたい放題。あの「ガストロンジャー」を聴いた記憶は強く残る気がします。暴れたわけではないけど、かなり前の方で観たので体力が…。
15:45~ ZAZEN BOYS 【SOUND OF FOREST】
1. サイボーグのオバケ
2. ポテトサラダ
3. はあとぶれいく
4. 気がつけばミッドナイト
5. 暗黒屋
6. サンドペーパーざらざら
7. 泥沼
8. Asobi
2日目最も楽しにしていたzazenのステージ。サウンドチェックからかなり本格的に音を流しているのはさすが。この数年間はフェスのセットリストはほとんど同じだったようだが、今回は9月に出るアルバムから一気に7曲やるというそれはそれで嬉しいステージ。
前回10の衝撃はhonnojiでしたが新曲ポテトサラダは衝撃だった。公式サイトで公開されているsoundcroudの音声ファイルを試しに埋め込んでおくことします↓
12月のSHIBUYA-AXでのLiveチケットをチケット・ブースで迷わず購入してしまった。このLiveに向けて日々の研究&仕事を頑張ろう。
16:45~ 9mm Parabellum Bullet 【GRASS STAGE】
1. Discommunication
2. Survive
3. Cold Edge
4. [新曲]
5. Sundome
6. カモメ
7. 新しい光
8. Black Market Blues
9. Talking Machine
10. Punishment
11. The Revolutionary
これまでのアルバムを全て聴いているし、好きな方なのだがなぜか毎年シートに寝っ転がって聴いている9mm。FOREST→GRASSの往復で完全に疲れ切っていたので今年もシートで。
Perfumeの「GLITTER」を聴いて2曲目が始まる辺りで後ろ髪を引かれながらLAKEへ移動開始。
18:40~ フジファブリック 【LAKE STAGE】
1.TAIFU
2.夜明けのBEAT
3.徒然モノクローム
4.虹
5.Surfer King
6.STAR
En1. ECHO
En2. 銀河
新しいアルバムがかなり良かったので生で聴くのがとても楽しみだったフジが2日目のトリ。後ろでゆっくり座って聴くはずが、「TAIFU」「夜明けのBEAT」と盛り上がるナンバーが続き、結局後ろまで総立ちに。途中から日も沈んで雰囲気も最高だ。メンバー紹介、アンコールの「ECHO」と新編成になった事情を知っていると涙が出そうになる流れだった。新生フジは前のフジよりも好きかもしれない。最後の「銀河」は圧巻。フジも単独LIVEに行ってみたくなった。
<3日目(8月5日)>
10:30~ ONE OK ROCK 【GRASS STAGE】
1. アンサイズニア
2. Never Let This Go
3. Re:make
4. 世間知らずの宇宙飛行士
5. C.h.a.o.s.m.y.t.h.
6. The Beginning
7. NO SCARED
8. 完全感覚Dreamer
朝礼を麦酒片手に聴きつつ最終日もスタート。聴いた時はそれなりに印象が残っていたと思うのだが、次のサンボで完全に記憶が…。
11:45~ サンボマスター 【GRASS STAGE】
1. 青春狂騒曲
2. 世界を変えさせておくれよ
3. I Love You & I Need Youふくしま
4. あなたのことしか考えられない
5. そのぬくもりに用がある
6. ロックンロールイズノットデッド
7. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
8. できっこないをやらなくちゃ
全てを出しきろうと最前列近くまで移動。途中までは前の方もそれほど激しくなかったのだが「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」で一気に人が動き、気が付けば一番前まで来てしまった。最後はやっぱり「できっこないをやらなくちゃ」。聴き続けているので衝撃は無くなってくるのだが何度聴いても心に響く。予定通りではあるけど、今年も体力を出し尽くして最高に満足したひと時になった。
13:25~ ヒダカトオルとフェッドミュージック 【SOUND OF FOREST】
サンボの疲れを癒すために友人2人と昼食&ヒダカフェッドのためにSOUND OF FORESTへ移動。Youtubeで聴いていた↓が心地良くて個人的に結構楽しみにしていたヒダカフェッドだが、これが思った以上に良かった。
1.Terminate
2.The Long Good-bye
3.Emitt Paul
4.Poison Ivy
5.Double Fantasy
6.Losing Face
友人2人とステージ後方で座ってゆるりと聴いたが、この感じがあっているし、サンボの後に聴くにはぴったりだった。これはアルバムを手に入れなければ。迷いつつも次のトータス松本に備えて「Losing Face」の途中で移動を開始。調べてみると最後は「The Fantasic Tresure」だったようだ。
14:00~ トータス松本 【LAKE STAGE】
1. ブランコ
2. 明星
3. 借金大王
4. サムライソウル
5. バンザイ~君に会えてよかった~
6. クリア
7. ガッツだぜ!!
生で観るととにかくカッコよさが違うトータス松本。「ブランコ」→「明星」とかなり好きなソロの曲が続いて気分は最高潮に。2枚組という新しいアルバムが楽しみだ。ゆっくりと後ろで聴くはずが…「明星」の後はウルフルズ時代の曲が中心で、会場は大盛り上がり。全入り口に入場規制がかかっていた。個人的にはソロの曲をもっと聴きたかったけど、これはこれで楽しいステージ。「ブランコ」が公式のMVがYoutubeに上がっていたので↓
15:30~ 奥田民生 【GRASS STAGE】
1. イージュー★ライダー
2. 恋のかけら
3. スカイウォーカー
4. アーリーサマー
5. 愛のボート
6. MANY
7. マシマロ
8. CUSTOM
9. 快楽ギター
10. 明日はどうだ
GRASSに戻りシートに寝っ転がって麦酒を傾けながら聴く奥田民生は最高の贅沢だ。抜群の安定感。「イージュー★ライダー」や「マシマロ」みたいな定番の曲もいいけど、澄んだ空の下で聴く「スカイウォーカー」が最高だった。
友人が観に行くというのでケツメイシを目指して人が流れてくるところを逆走してやついいちろうが出るDJ BOOTHへ。色々流してたけど、なぜかももクロが多かった。
18:00~ スピッツ 【GRASS STAGE】
1. けもの道
2. 三日月ロック その3
3. スパイダー
4. 初恋に捧ぐ [初恋の嵐のカバー]
5. 空も飛べるはず
6. 夕焼け
7. 運命の人
8. 恋する凡人
9. 8823
10. 涙がキラリ☆
GRASSに戻ってスピッツ。これまたシートで聴いたが、ものすごく癒された。サンボの余韻がここでようやく消えた。ひとつひとつの演奏や声に引き込まれる。その場で強烈に響いてくるというわけではなく、後から思い返してじんわりよさが蘇ってくるという感じだろうか。10でも思ったけどこんな感じでまたゆっくりと聴きたくなる。
19:15~ 真心ブラザーズ 【SOUND OF FOREST】
1. 朝が来た!
2. ENDLESS SUMMER NUDE
3. 胸を張れ
4. アメンボ
5. どか~ん
6. 明日はどっちだ!
7. 空にまいあがれ
En. Keep on smiling
スピッツから真心という最高の流れで最終日のトリを迎える。10はFORESTでソロ(YO-KING)を、09はSeasideでユニット(KING & PRINCE [YO-KINGと堂島孝平])を観ているが真心として観るは05以来になる。05はLAKEでビッグバンド編成だったが、今回はFORESTなので普通のバンド編成だ。定番から最新のアルバムの曲まで楽しませるステージで本当に気分が良い。FORESTの雰囲気はとてもよく合っていた。
◇
観たいアーティストが2日目、3日目に集中し、行く前はどうしたもんかなと思っていたのですが、終わってみればこれまで同様に最高の3日間でした。このメンバーでいつまで来れるかは分からないけど、また来年も来たいと思います。
2012年07月16日
近況(共著を2冊刊行しました)
前回の更新から3ヵ月以上開きましたが、このブログも細々と続けていくつもりです。
◇
さて、この間の個人的に大きな出来事は以下の2冊の共著が刊行されたことです(版元情報は画像にリンクを付けておきました)。どちらも日米関係絡みのプロジェクトで、当初は昨年度中に出版される予定だったのが、諸々の事情から今年度にずれこんでしまいました。
◇
1冊目は4月末に刊行された日米協会・編(五百旗頭真、久保文明、佐々木卓也、簑原俊洋・監修)『もう一つの日米交流史――日米協会資料で読む20世紀』(中央公論新社)です。
日米協会(リンク)は日米間の交流や相互理解の促進などを目的として1917年に設立された民間の団体です。初代会長が金子堅太郎、戦後は吉田茂、岸信介、福田赳夫といった首相経験者が会長を務めたことからも分かるように、民間にありながら政府とも関係が深く、日米双方の様々な関係者が演説/講演を行っています。例えば駐米大使と駐日大使は着任前と帰任時に日米協会で講演をするのが慣わしとなってきましたし、日米双方多数の要人が日米協会で講演をしています。
これらの貴重な演説/講演が英文のBulletinなどの形で残されており、資料集などの形で出版することは出来ないか、というのがこのプロジェクトの始まりだったようです。私が加えて頂いたのは途中からなので詳しいことは分かりませんが、最終的には「資料集+演説の解説」という形ではなく政治外交史の観点で全体の流れを押さえつつ、経済や文化交流にも目を配った形で通史的叙述の中に演説を埋め込んでいくというユニークな本になりました。
なぜか80年代前半は専門外の私が書かせて頂くことになったわけですが、他の部分は納得の人選です。戦前は監修者でもある簑原先生とかねてから日米協会の所蔵資料を使って研究を進められていた飯森明子先生、戦後の活動再開から60年安保までは楠綾子先生、60年代は昇亜美子先生とアメリカの対日政策を研究している玉置敦彦君が共同執筆、70年代頭は井上正也先生、半ばから後半は佐藤晋先生、80年代後半は千々和泰明先生という若手中心ながら豪華執筆陣です。なお80年代も文化交流の部分など「共同執筆」扱いになっている箇所もありますが、基本的には全て時代で区切り、あとは文言等や体裁の統一をした程度で実質的には分担執筆という形を取りました。
各章共に、最新の研究成果を織り込んだ政治外交史をふまえて全体の流れを整えつつ、日米協会で行われた演説/講演を紹介していく形になっています。80年代前半は、まだまだ利用できる一次資料が限られていることもあり、史料面でも新しさがある他の章とは異なり、全体のバランスを意識して80年代という時代の性格を捉えることを重視して執筆しました。安保面での日米摩擦が徐々に解消していく一方で経済面の対立が激しくなり、日米関係を限られた知米派・知日派だけで処理することができなくなっていくという時代の感覚や雰囲気を、日米協会における講演を織り込むによって出せたのではないかと思います。自画自賛になってしまいますが、分担執筆ながら千々和さんが担当された80年代後半ともうまく繋がったのではないかと考えています。
残念ながら私が担当した時代は、50年代のダレスやニクソン、60年代の吉田茂の講演のように歴史的にも貴重な講演があったわけではありません。それでも東郷文彦や大河原良雄(現・日米協会会長)といった新旧の駐米大使、福田赳夫元首相や大来佐武郎前外相などの日本側講演、モンデール前副大統領(講演後には民主党大統領候補)、アラバマ州知事のジョージ・ウォーレス、フルブライト元上院議員、海兵隊出身のローレンス・スノーデン在日米国商工会議所会頭といった米国側講演からは、外交文書や新聞報道を見るだけではなかなか分からない苦悩する知米派・知日派の姿が浮かび上がってきたように思います。
先月末に国際文化会館で特別出版記念フォーラムが行われ、僕も執筆者の1人として5分という短い時間ではありますが担当した時代について話してきました。このフォーラムの様子と本について産経新聞の千野境子さんが「土曜日に書く」というコーナーに「歴史刻んだ民間の日米交流、摺鉢山に日米勇士の碑」と題した7月15日掲載のコラムで紹介してくれました(リンク)。悪事でなく新聞に自分の名前が載る日が来るとは(笑)
今でこそ日本国際交流基金や日本国際交流センター(JCIE)など日米のみならず広く国際交流を手掛ける機関がありますが、日米協会が交流事業を一手に引き受けた時代がありました。日米協会の歴史、日米協会での演説/講演、日米関係史を通史的に書いた本書から浮かびあがる世界に関心がある方は決して少なくないのではないでしょうか。抜粋ではありますが巻末に演説の原文を収録するなど資料的価値もありますし、60年代のように最新の研究成果を惜しみなく盛り込んでいる章もあるので、研究としても読める少し変わった通史にもなっています。全体を通じて読み物としてもそれなりに面白いものになったのではないかと思います。ただ…600頁とはいえ定価が12600円(本体12000円)という普通は手が出ない設定になっているので、関心がある方は是非図書館等でご覧頂ければ幸いです。ちなみになぜか版元HPには四六判と出ていますが、A4判です。
日米関係にも80年代前半という時代にも関心は持ってはいたものの、博士論文で取り組んでいる研究課題からは少しはずれるので、不安が無かったわけではないのですが、こうやって本として刊行されると嬉しいものです。自分が研究しているテーマや時代をもう少し後の時代から眺めると何が見えてくるのかといったことや、政治や安全保障、経済、文化をバランス良く捉えようと努力する作業がこの段階で出来たことはとても良かったと思っています。改めて声をかけて頂いた諸先生方や事務局の方々に感謝です。
◇
もう1冊は6月頭に刊行された簑原俊洋・編『「戦争」で読む日米関係100年――日露戦争から対テロ戦争まで』(朝日選書)です。
2年ほど前に同じく朝日選書から出た筒井清忠・編『解明 昭和史――東京裁判までの道』のように、最新の研究成果を踏まえた一般書として企画されたもので、編者の簑原先生、冷戦期を取りまとめられた楠先生に声をかけて頂きました。ありがたいことに、この本では自分の専門の話を書くことができました(「第9章 第四次中東戦争――石油をめぐる日米の対立と協調」)。
取り上げられている「戦争」は、日米が直接対峙した第二次世界大戦を除いたもので、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、日中戦争、朝鮮戦争、中ソ対立、ベトナム戦争、第四次中東戦争、湾岸戦争、対テロ戦争、それから「核なき世界」や「新しい戦争」と「人間の安全保障」といったテーマに及ぶ、こちらもなかなか類書が無いユニークな本になっています。戦前、冷戦期、冷戦後の3部構成、全14章です。
私の担当部分の大枠は「第一次石油危機における日本外交再考――消費国間協調参画と中東政策「明確化」」『法学政治学論究』第89号、2011年6月(リンク)などこれまでに発表した論文を改稿した形になっていますが、日本外交ではなく日米関係を分析対象としたこと、そして日米関係をただ日米関係として捉えるのではなく、出来る限り広い国際的な文脈の中に置いて考えたことに新味があります。一般向けの短い論考ではありますが、従来の第一次石油危機や第四次中東戦争時の日米関係/日本外交とはかなり異なるイメージを打ち出せたのではないかと思っています。一般向けの選書という性格もあって一次資料に関して詳細な注は付けることが出来ませんでしたし、実際には文書を使っていても地の文に埋め込んだ部分が多いのですが、米国立公文書館での資料収集の成果を多少入れることが出来たこともこれまでに発表した研究と比べた新しい点です。
博論で取り組んでいる「日本外交」ではなく「日米関係」としての意義付けを意識してこの問題を考えるとても良い機会になりました。もちろん国際的な文脈を押さえることは「日本外交」を研究する際にも重要ですが、やはり「日本外交」として捉える場合は国内や官庁の内部の文脈がより重要になります。「閉じた」歴史にしないためには国際的な文脈を押さえる必要があることは言うまでもないことです。ただ、「国際政治史」ではなく、あえて「一国外交史」を書くことにもそれなりに意味があることだと今は考えています。この辺りのバランスをどう工夫していくかは博士論文をまとめていく上でも大きな課題になりそうです。
『もう一つの日米交流史』とは違い、こちらは一般読者を想定した選書であり、約300頁、税込1680円という良心的な価格設定になっています。私の担当章はともかくとして、どの章も最新の研究成果を踏まえて一般向けに約1万字で書かれているので自信を持っておススメできる1冊です。関心のある方は是非ご一読を!
◇
この他、共著書の翻訳出版や、ある元外交官の方のインタビュー記録の出版など、楽しみな企画が後ろに控えています。順調に進めば、どちらも今年度後半に刊行ということになりそうです。
と、本好きの自分にとっては嬉しい出来事が続いたわけですが、肝心の博士論文はなかなかうまく進まない時期が続きました。ただようやく骨格が固まったかなという感じになってきたので、今週師匠に相談をしてOKが出たらペースを一気に上げて書いてしまいたいと思っています。9月に約3週間ほどロンドンに資料収集に行く予定なので、それまでに終わらせることが絶対目標です。
◇
さて、この間の個人的に大きな出来事は以下の2冊の共著が刊行されたことです(版元情報は画像にリンクを付けておきました)。どちらも日米関係絡みのプロジェクトで、当初は昨年度中に出版される予定だったのが、諸々の事情から今年度にずれこんでしまいました。
◇
1冊目は4月末に刊行された日米協会・編(五百旗頭真、久保文明、佐々木卓也、簑原俊洋・監修)『もう一つの日米交流史――日米協会資料で読む20世紀』(中央公論新社)です。
日米協会(リンク)は日米間の交流や相互理解の促進などを目的として1917年に設立された民間の団体です。初代会長が金子堅太郎、戦後は吉田茂、岸信介、福田赳夫といった首相経験者が会長を務めたことからも分かるように、民間にありながら政府とも関係が深く、日米双方の様々な関係者が演説/講演を行っています。例えば駐米大使と駐日大使は着任前と帰任時に日米協会で講演をするのが慣わしとなってきましたし、日米双方多数の要人が日米協会で講演をしています。
これらの貴重な演説/講演が英文のBulletinなどの形で残されており、資料集などの形で出版することは出来ないか、というのがこのプロジェクトの始まりだったようです。私が加えて頂いたのは途中からなので詳しいことは分かりませんが、最終的には「資料集+演説の解説」という形ではなく政治外交史の観点で全体の流れを押さえつつ、経済や文化交流にも目を配った形で通史的叙述の中に演説を埋め込んでいくというユニークな本になりました。
なぜか80年代前半は専門外の私が書かせて頂くことになったわけですが、他の部分は納得の人選です。戦前は監修者でもある簑原先生とかねてから日米協会の所蔵資料を使って研究を進められていた飯森明子先生、戦後の活動再開から60年安保までは楠綾子先生、60年代は昇亜美子先生とアメリカの対日政策を研究している玉置敦彦君が共同執筆、70年代頭は井上正也先生、半ばから後半は佐藤晋先生、80年代後半は千々和泰明先生という若手中心ながら豪華執筆陣です。なお80年代も文化交流の部分など「共同執筆」扱いになっている箇所もありますが、基本的には全て時代で区切り、あとは文言等や体裁の統一をした程度で実質的には分担執筆という形を取りました。
各章共に、最新の研究成果を織り込んだ政治外交史をふまえて全体の流れを整えつつ、日米協会で行われた演説/講演を紹介していく形になっています。80年代前半は、まだまだ利用できる一次資料が限られていることもあり、史料面でも新しさがある他の章とは異なり、全体のバランスを意識して80年代という時代の性格を捉えることを重視して執筆しました。安保面での日米摩擦が徐々に解消していく一方で経済面の対立が激しくなり、日米関係を限られた知米派・知日派だけで処理することができなくなっていくという時代の感覚や雰囲気を、日米協会における講演を織り込むによって出せたのではないかと思います。自画自賛になってしまいますが、分担執筆ながら千々和さんが担当された80年代後半ともうまく繋がったのではないかと考えています。
残念ながら私が担当した時代は、50年代のダレスやニクソン、60年代の吉田茂の講演のように歴史的にも貴重な講演があったわけではありません。それでも東郷文彦や大河原良雄(現・日米協会会長)といった新旧の駐米大使、福田赳夫元首相や大来佐武郎前外相などの日本側講演、モンデール前副大統領(講演後には民主党大統領候補)、アラバマ州知事のジョージ・ウォーレス、フルブライト元上院議員、海兵隊出身のローレンス・スノーデン在日米国商工会議所会頭といった米国側講演からは、外交文書や新聞報道を見るだけではなかなか分からない苦悩する知米派・知日派の姿が浮かび上がってきたように思います。
先月末に国際文化会館で特別出版記念フォーラムが行われ、僕も執筆者の1人として5分という短い時間ではありますが担当した時代について話してきました。このフォーラムの様子と本について産経新聞の千野境子さんが「土曜日に書く」というコーナーに「歴史刻んだ民間の日米交流、摺鉢山に日米勇士の碑」と題した7月15日掲載のコラムで紹介してくれました(リンク)。悪事でなく新聞に自分の名前が載る日が来るとは(笑)
今でこそ日本国際交流基金や日本国際交流センター(JCIE)など日米のみならず広く国際交流を手掛ける機関がありますが、日米協会が交流事業を一手に引き受けた時代がありました。日米協会の歴史、日米協会での演説/講演、日米関係史を通史的に書いた本書から浮かびあがる世界に関心がある方は決して少なくないのではないでしょうか。抜粋ではありますが巻末に演説の原文を収録するなど資料的価値もありますし、60年代のように最新の研究成果を惜しみなく盛り込んでいる章もあるので、研究としても読める少し変わった通史にもなっています。全体を通じて読み物としてもそれなりに面白いものになったのではないかと思います。ただ…600頁とはいえ定価が12600円(本体12000円)という普通は手が出ない設定になっているので、関心がある方は是非図書館等でご覧頂ければ幸いです。ちなみになぜか版元HPには四六判と出ていますが、A4判です。
日米関係にも80年代前半という時代にも関心は持ってはいたものの、博士論文で取り組んでいる研究課題からは少しはずれるので、不安が無かったわけではないのですが、こうやって本として刊行されると嬉しいものです。自分が研究しているテーマや時代をもう少し後の時代から眺めると何が見えてくるのかといったことや、政治や安全保障、経済、文化をバランス良く捉えようと努力する作業がこの段階で出来たことはとても良かったと思っています。改めて声をかけて頂いた諸先生方や事務局の方々に感謝です。
◇
もう1冊は6月頭に刊行された簑原俊洋・編『「戦争」で読む日米関係100年――日露戦争から対テロ戦争まで』(朝日選書)です。
2年ほど前に同じく朝日選書から出た筒井清忠・編『解明 昭和史――東京裁判までの道』のように、最新の研究成果を踏まえた一般書として企画されたもので、編者の簑原先生、冷戦期を取りまとめられた楠先生に声をかけて頂きました。ありがたいことに、この本では自分の専門の話を書くことができました(「第9章 第四次中東戦争――石油をめぐる日米の対立と協調」)。
取り上げられている「戦争」は、日米が直接対峙した第二次世界大戦を除いたもので、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、日中戦争、朝鮮戦争、中ソ対立、ベトナム戦争、第四次中東戦争、湾岸戦争、対テロ戦争、それから「核なき世界」や「新しい戦争」と「人間の安全保障」といったテーマに及ぶ、こちらもなかなか類書が無いユニークな本になっています。戦前、冷戦期、冷戦後の3部構成、全14章です。
私の担当部分の大枠は「第一次石油危機における日本外交再考――消費国間協調参画と中東政策「明確化」」『法学政治学論究』第89号、2011年6月(リンク)などこれまでに発表した論文を改稿した形になっていますが、日本外交ではなく日米関係を分析対象としたこと、そして日米関係をただ日米関係として捉えるのではなく、出来る限り広い国際的な文脈の中に置いて考えたことに新味があります。一般向けの短い論考ではありますが、従来の第一次石油危機や第四次中東戦争時の日米関係/日本外交とはかなり異なるイメージを打ち出せたのではないかと思っています。一般向けの選書という性格もあって一次資料に関して詳細な注は付けることが出来ませんでしたし、実際には文書を使っていても地の文に埋め込んだ部分が多いのですが、米国立公文書館での資料収集の成果を多少入れることが出来たこともこれまでに発表した研究と比べた新しい点です。
博論で取り組んでいる「日本外交」ではなく「日米関係」としての意義付けを意識してこの問題を考えるとても良い機会になりました。もちろん国際的な文脈を押さえることは「日本外交」を研究する際にも重要ですが、やはり「日本外交」として捉える場合は国内や官庁の内部の文脈がより重要になります。「閉じた」歴史にしないためには国際的な文脈を押さえる必要があることは言うまでもないことです。ただ、「国際政治史」ではなく、あえて「一国外交史」を書くことにもそれなりに意味があることだと今は考えています。この辺りのバランスをどう工夫していくかは博士論文をまとめていく上でも大きな課題になりそうです。
『もう一つの日米交流史』とは違い、こちらは一般読者を想定した選書であり、約300頁、税込1680円という良心的な価格設定になっています。私の担当章はともかくとして、どの章も最新の研究成果を踏まえて一般向けに約1万字で書かれているので自信を持っておススメできる1冊です。関心のある方は是非ご一読を!
◇
この他、共著書の翻訳出版や、ある元外交官の方のインタビュー記録の出版など、楽しみな企画が後ろに控えています。順調に進めば、どちらも今年度後半に刊行ということになりそうです。
と、本好きの自分にとっては嬉しい出来事が続いたわけですが、肝心の博士論文はなかなかうまく進まない時期が続きました。ただようやく骨格が固まったかなという感じになってきたので、今週師匠に相談をしてOKが出たらペースを一気に上げて書いてしまいたいと思っています。9月に約3週間ほどロンドンに資料収集に行く予定なので、それまでに終わらせることが絶対目標です。
2012年03月31日
2011年度を振り返って
メモ代わりにtwitterを使うようになり、すっかりブログを書く習慣が無くなってしまいました。確たるものもないままに予告してみた博論執筆日記も結局書かず…。当面このブログはその時々の節目の記録や報告に使っていくことになりそうです。
◇
さて今日で2011年度も終わりです。3年で博士課程を終えることができなかったことは痛恨ですが、それも含めて今年度の研究活動をまとめておきたいと思います。
気が付けばお世話になってきた先輩達もほとんどが大学院を離れてしまいました…。本当に時間はあっという間に過ぎていきます。
◇
1年前の今日のエントリーを読み返してみると、「それなりに頑張ったつもりなのですが、論文として形になったのは1本だけでした」と書いていました。今年度はある時期から某先生のアドバイスもあり博士論文執筆に集中するために論文の投稿をしなかったので昨年度とは事情が少し違いますが、今年度も論文として形になったのは1本だけでした。
一昨年の国際政治学会(部会1「経済大国化」と日本外交の新局面)での報告ペーパーに加除修正を加えたもので、「第一次石油危機における日本外交再考― 消費国間協調参画と中東政策「明確化」 」という題名で学内紀要『法学政治学論究』第89号(2011年6月)に掲載されました。機関リポジトリのページからPDFファイルに飛べるので、関心のある方はこちら(リンク)をご覧ください。
もう一つ大きいものとしては、比較政治学会2011年度研究大会の報告です。「資源外交の比較政治」という分科会で「資源外交の構図―第一次石油危機前後の日本を中心に」と題した報告をしました。分科会のテーマに引き付けて論題は付けましたが、自分の研究の幅を広げる方向性を見極めるいい機会になりました。結果的には、この報告で打ち出した方向性とは少し違う形で博士論文はまとめることになりそうです。
◇
以上のように形になったのは論文1本・学会報告1回だけでしたが、お誘い頂いた日米関係に関する共著2冊の原稿を仕上げたことも今年度の仕事です。
一つは博士論文でも取り上げるテーマについて書かせて頂いたもので、こちらは順調に編集が進んでいるようで6月頃に某選書の一つの章として収録される予定です。1万字強と短い字数で自分の研究テーマ(=日本外交)を日米関係の中に位置づけて考えるいい機会になりました。執筆メンバーも力ある若手研究者の方々がずらりと並んでいるので、本としてもお買い得なものになりそうです。刊行が近付いたらまたここで宣伝したいと思います。
もう一つはある財団に残されている演説記録を日米関係史の中に位置づけて紹介する本で、80年代前半を担当させて頂きました。博士論文のテーマと直接関係するわけではないものの、自分の研究テーマを後の時代に位置づけて考える機会になりました。実はこの原稿は既に昨年1月の段階で99%は終わっていたものなのですが、諸般の事情があり刊行が遅れています。現段階では4月中の刊行を目指して編集が進められていると聞いていますが…。こちらも刊行が近付いたらまた書くことにします。
また共訳者の先輩&後輩におんぶに抱っこでしたが、「ジョセフ・ナイ教授を囲んで アジアを考える日米」という『アステイオン』第74号(リンク)に掲載された座談会の翻訳を担当しました。これとは別に共著書の翻訳プロジェクトが昨夏から始まり、1つの章を担当させて頂いたので、順調に行けば来年度には出版になりそうです。
この他に様々なインタビュー・プロジェクトに加えて頂き、うまくいくと来年度にはいくつか公刊されることになるかもしれません。
◇
ここに現段階の構想は書けませんが(これまでに発表したものからある程度は分かりそうですが…)、懸案の博士論文についても簡単に。
厳しくなる院生の置かれた状況を考えれば3年目で博士号を取得することが望ましいとはいえ、それはなかなか厳しいだろうこともあり、今年度の一つの目標は学内の基準をクリアして博士論文提出資格を得ることでした。博士論文提出資格を得るためには2本の論文を公刊した上で、年2回開催される学内の研究会で個別テーマと博論計画について報告し、審査に通る必要があります。これを済ませると博士候補生(PhD Candidate / ABD)になれるわけです。この目標は何とか昨年6月の報告会でクリアすることが出来ましたが、その後がなかなか苦しい状況です。
さらなる資料調査や研究の読み込みなど約半年間の準備を経て今年に入ってから本格的に執筆を始めましたが、「足で稼げる」部分をある程度書き終えてからスランプです。ここからが一番面白いところではあるのものの、ほぼ書けない期間が2週間くらい続いたので少し気が滅入りました。この1週間くらいは色々な方に相談に乗ってもらい、ようやく次の道筋が見えてきたように思います。何とか来年度の早い段階で提出まで持っていければと考えています。
◇
このように書いてみると、それなりに順調に進んでいるように思えますし、色々な形で「褒めて」もらえることもあったので決して悪くはないとは思いますが、博論がある時期から停滞してしまったこともあり、自分としては大きな壁にぶつかっている感覚です。とはいえ、ここを乗り越えてこそ面白い研究ができると思うので、気分を変えて頑張ろうと思います。
プライベートでも実家を出て一人暮らしを始めたり、何かと今年度は動きが大きかったのですが、来年度は所属先が変わるわけでもありませんし、腰を据えて研究を進める一年になりそうです。公文書管理法施行後の外交記録公開に関する状況についてまとめたり、新しく研究会を立ち上げたりと、やりたいことはたくさんあるのですが、まずはいま取り組んでいる博士論文を提出しないことには何も始まらないので、何とか早く草稿を書き上げて師匠に持っていくところまで終わらせたいところです。
◇
さて今日で2011年度も終わりです。3年で博士課程を終えることができなかったことは痛恨ですが、それも含めて今年度の研究活動をまとめておきたいと思います。
気が付けばお世話になってきた先輩達もほとんどが大学院を離れてしまいました…。本当に時間はあっという間に過ぎていきます。
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1年前の今日のエントリーを読み返してみると、「それなりに頑張ったつもりなのですが、論文として形になったのは1本だけでした」と書いていました。今年度はある時期から某先生のアドバイスもあり博士論文執筆に集中するために論文の投稿をしなかったので昨年度とは事情が少し違いますが、今年度も論文として形になったのは1本だけでした。
一昨年の国際政治学会(部会1「経済大国化」と日本外交の新局面)での報告ペーパーに加除修正を加えたもので、「第一次石油危機における日本外交再考― 消費国間協調参画と中東政策「明確化」 」という題名で学内紀要『法学政治学論究』第89号(2011年6月)に掲載されました。機関リポジトリのページからPDFファイルに飛べるので、関心のある方はこちら(リンク)をご覧ください。
もう一つ大きいものとしては、比較政治学会2011年度研究大会の報告です。「資源外交の比較政治」という分科会で「資源外交の構図―第一次石油危機前後の日本を中心に」と題した報告をしました。分科会のテーマに引き付けて論題は付けましたが、自分の研究の幅を広げる方向性を見極めるいい機会になりました。結果的には、この報告で打ち出した方向性とは少し違う形で博士論文はまとめることになりそうです。
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以上のように形になったのは論文1本・学会報告1回だけでしたが、お誘い頂いた日米関係に関する共著2冊の原稿を仕上げたことも今年度の仕事です。
一つは博士論文でも取り上げるテーマについて書かせて頂いたもので、こちらは順調に編集が進んでいるようで6月頃に某選書の一つの章として収録される予定です。1万字強と短い字数で自分の研究テーマ(=日本外交)を日米関係の中に位置づけて考えるいい機会になりました。執筆メンバーも力ある若手研究者の方々がずらりと並んでいるので、本としてもお買い得なものになりそうです。刊行が近付いたらまたここで宣伝したいと思います。
もう一つはある財団に残されている演説記録を日米関係史の中に位置づけて紹介する本で、80年代前半を担当させて頂きました。博士論文のテーマと直接関係するわけではないものの、自分の研究テーマを後の時代に位置づけて考える機会になりました。実はこの原稿は既に昨年1月の段階で99%は終わっていたものなのですが、諸般の事情があり刊行が遅れています。現段階では4月中の刊行を目指して編集が進められていると聞いていますが…。こちらも刊行が近付いたらまた書くことにします。
また共訳者の先輩&後輩におんぶに抱っこでしたが、「ジョセフ・ナイ教授を囲んで アジアを考える日米」という『アステイオン』第74号(リンク)に掲載された座談会の翻訳を担当しました。これとは別に共著書の翻訳プロジェクトが昨夏から始まり、1つの章を担当させて頂いたので、順調に行けば来年度には出版になりそうです。
この他に様々なインタビュー・プロジェクトに加えて頂き、うまくいくと来年度にはいくつか公刊されることになるかもしれません。
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ここに現段階の構想は書けませんが(これまでに発表したものからある程度は分かりそうですが…)、懸案の博士論文についても簡単に。
厳しくなる院生の置かれた状況を考えれば3年目で博士号を取得することが望ましいとはいえ、それはなかなか厳しいだろうこともあり、今年度の一つの目標は学内の基準をクリアして博士論文提出資格を得ることでした。博士論文提出資格を得るためには2本の論文を公刊した上で、年2回開催される学内の研究会で個別テーマと博論計画について報告し、審査に通る必要があります。これを済ませると博士候補生(PhD Candidate / ABD)になれるわけです。この目標は何とか昨年6月の報告会でクリアすることが出来ましたが、その後がなかなか苦しい状況です。
さらなる資料調査や研究の読み込みなど約半年間の準備を経て今年に入ってから本格的に執筆を始めましたが、「足で稼げる」部分をある程度書き終えてからスランプです。ここからが一番面白いところではあるのものの、ほぼ書けない期間が2週間くらい続いたので少し気が滅入りました。この1週間くらいは色々な方に相談に乗ってもらい、ようやく次の道筋が見えてきたように思います。何とか来年度の早い段階で提出まで持っていければと考えています。
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このように書いてみると、それなりに順調に進んでいるように思えますし、色々な形で「褒めて」もらえることもあったので決して悪くはないとは思いますが、博論がある時期から停滞してしまったこともあり、自分としては大きな壁にぶつかっている感覚です。とはいえ、ここを乗り越えてこそ面白い研究ができると思うので、気分を変えて頑張ろうと思います。
プライベートでも実家を出て一人暮らしを始めたり、何かと今年度は動きが大きかったのですが、来年度は所属先が変わるわけでもありませんし、腰を据えて研究を進める一年になりそうです。公文書管理法施行後の外交記録公開に関する状況についてまとめたり、新しく研究会を立ち上げたりと、やりたいことはたくさんあるのですが、まずはいま取り組んでいる博士論文を提出しないことには何も始まらないので、何とか早く草稿を書き上げて師匠に持っていくところまで終わらせたいところです。
2011年11月27日
久しぶりに更新
再び約3ヶ月ぶりに更新です。
と言っても、最近はもっぱらtwitterを中心に発信しているので、これといって書くべきことはありません、。
予告編としては、年内に徹底的に準備をして来年1月1日より博論執筆を開始するので、博論執筆日記をこのブログでやっていこうかなと思っています。
と言っても、最近はもっぱらtwitterを中心に発信しているので、これといって書くべきことはありません、。
予告編としては、年内に徹底的に準備をして来年1月1日より博論執筆を開始するので、博論執筆日記をこのブログでやっていこうかなと思っています。
black_ships at 01:55|Permalink│Comments(5)│